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「み、みやび、あた、あたし、死んじゃう」
雅が家に着いて、小一時間ほどした頃、恐ろしく声色を変えた真希から電話が入った。
「落ち着いて。どうしたの?」
「指が、痛い。どんどん青く、なってきた」
鼻を啜る音と混ざって聞き取りにくかったが、どうやら指に異変があるとこのことらしかった。
「真希、落ち着いて。救急車呼べる?」
「う、う、う」
もはや言葉にもなっていなかった。
とにかく救急車と、雅が手配して搬送先の病院へ急いだ。
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