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「あれ、ミキちゃん?」
玄関のドアを開けるとそこにはわたしの恋人がいた。今日は来るなんて連絡なかったけど、なぜ?
「碧!突然来てごめんね。コレを渡したくて」
と言い、後ろに隠していた1輪のバラを渡される。
「ちょっとこっちにくる用事があってね。近くにお花屋さんがあったから碧にプレゼント。」
笑顔で言われ、自分も笑い返す。
「ふふっ嬉しいなぁ。でもミキちゃんが花って珍しいね。」
そう言った途端、慌てて
「べ、別に〜。」
と誤魔化されてしまった。あまり深く突っ込まない方がいいか、と考えていると彼女は
「花言葉…」
と呟き、続けて
「バラだから!しかもピンク!ちゃんと調べてよね、それじゃっ」
そう告げてバタン、とドアをしめてしまった。
何がなんだからよく分からないけれど、とりあえずバラの花言葉を検索してみる事にした。
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バラ全体の花言葉は「愛」
ピンクのバラは「感謝」
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調べてみるとこんな結果になった。
『愛してるよ、ありがとう』
そんな感じの意味らしい。直接言わないところがカワイイなぁと思いつつ、もらったバラを花瓶に刺した。
その花瓶を見るたびニヤニヤしてしまったのはミキちゃんには言えないなぁ。
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