目標達成への道のり

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目標達成への道のり

ゾーイと思しき魂とのやり取りは、夢の中の夢だったようだ。はっと目を覚ましたら、わたしはベッドの上にいた。 聞いた話などから、現状を整理してみることにする。 王族は魔法が使えて、さらにその一部の人間はストーキングの魔法が使えること。ダイアナが使えるのもこれだ。 ストーキングは禁断としている黒魔法のひとつでもあるらしく、そのため、悪用などされないよう、王族が目の届く場所にダイアナは配置された。 そして、エドの美しさはゾーイをも凌駕するほどだけれど、彼女の好奇心によって、運命が狂ってしまったこと。このできごとが、何よりも厄介なものというのは、なんとなく想像できる。 感情が無、あるいは片方が相手に好意を持っていることでも十分に発揮できる能力のため、のが必須らしい。ダイアナの話によれば、現状使えるのはエドと彼女のふたりだけ。だから彼らに対してそういった態度をする必要があったのだろう。
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