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……あ、その質問、まさか堀七海にとっては初対面の妹からされるとは予想外だった。一瞬頭が真っ白になりかけた。
「お待たせしてしまった理由はそれなの。準備していたとき縫製に不備が見つかったのよ、それも今日になって。それ自体は小さなものだったのだけれど、身に纏ってしまったらどうなるかわからないから王族の品に傷をつけるようなことはするなと、そちらのダイアナが」
「まぁ、そうでしたの」
「えぇ、わたしは着たかったのだけれど」
わたしがそう言うと、ダイアナがこちらを一瞥した。そんなこと言ってないのに、よくそんなでまかせが言えるもんだ。一瞬しか見えなかったけれど、そんな顔をしていた気がする。
どうやら、彼女にはわたしの厭味が理解できたらしい。
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