特別なちから

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ようやく本日の目的地に到着した。 車を降りてすぐ、わたしの手を取ってくれたのは、 「あら、どうしてあなたがこんなところにいるのかしら」 予定が入ったから迎えに来られないと言っていたエドワードだった。 「到着したゾーイを待たせるなんて、できるはずがないからね」 「そう。そうまでして優秀なソフィ()の側仕えをわたしにお見せになりたかったの?」 「ああ、どうやら私の考えはゾーイにはお見通しのようだね。そうだよ。彼女は本当に優れた娘だからね」 「そうですの。たしかにエドのおっしゃる通り、そういった姿を拝見しましたわ」 わたしにとっては役に立つことを言ってくれたし。
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