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「……ごきげんよう、ゾーイ」
「ご、ごきげんよう」
わたしの身支度が完全に整ってから、客間の方に移動すると、王子は既に待っていて、丁寧に挨拶してくれた。
ていうか、王子って……
めっちゃかっこいいですね?!?!
リアルに存在するんだ、金髪碧眼の王子さま……
絵本の世界にしかいないと思ってた。
でもやっぱり夢だし、リアルではない……?
考えれば考えるほどわからなくなってきた。とりあえず今は現実世界だと思っていよう。
それで、なんでこんなひとをいたぶる必要があるのかな?
手がかりが少なすぎて、直球で訊きたくなるけど、そんなことできないし、下手な言動は不審感を生むだけだし……
あ、そういえば、この令嬢の名前はゾーイっていうのね。教えてくれてありがとう、エド。
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