もう、終わり。コンティニュー?

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もう、終わり。コンティニュー?

「……頼む。今すぐ死んでくれ」 「えっ……」 「悪く思うな。もうどうしようもないんだ。日頃の行いがよかったおまえはきっと、天国に行けるから」 灯油を家に撒き散らした父は、ライターの火をつけた。 堀七海、15歳。 あと数日で始まろうとしていた高校生活は、桁違いの負債を両親に押し付けた愚兄によって叶えられず、わたしの人生も強制的に終了してしまった。
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