肉※

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肉※

パシャリ、と冷たい感覚に目を開けるとニッコリと笑ったロワンが視界に入った 「目が覚めましたか?」 「…んう??」 そう言ったロワンは右手の人差し指を立てていて、その指の先には透明の玉 まるで水みたいな色をした玉 「もう一度流しますね」 ロワンが右手をサッと振ると、水の玉は波紋状に広がり、バシャリ、と俺の股間へと掛かった 。その冷たさに思わず身を震わす えっ、なに、待って、え? 下半身を見やれば布一つ付けていない。急いで起き上がり、シャツの裾を引っ張り下半身を隠すと、ずきりと節々が痛んだ。そしてお尻には違和感 記憶が一つずつ、鮮明に頭の中を反復していく 顔が熱い、すごく熱い アルドが1度、俺の中で出した後からの記憶が曖昧だ… だって、一度中に出された後…何というかスベリが良くなったというか、気持ちよさが増したと言うか…ぅう、思い出せない…いや、思い出したく無い 「まだベタつくところや、気持ち悪い所はありますか?」 ニッコリと笑うロワンが、人差し指の先に新しい水球を作り訊ねてきた。 こちらの世界に来てから初めてみた魔法 本来なら魔法に大興奮しただろう こんな状態で無ければ飛びついていただろう 「ナカもしっかり洗ってもらえよ」 声がした方を振り返ると、ズボンの紐を結ぶアルドの姿 相変わらずすごい筋肉…さっきまであの身体で俺の…と考えた所で頭を振る、だめだ、見たら思い出してしまう、見るな。 顔どころか身体全体が熱い、恥ずかしい… なぜ2人はこんな清々しい顔で居られるというのだ… ああ、そうか、馬鹿みたいに喘いでたの俺だけだもんね! うう、もういやだ… 「…穴があったら入りたい」 絞り出した声は酷く掠れていた 「可笑しな事を言うのですね、もう入ってるじゃないですか」 ニッコリとロワンが笑う。 そうか、そうですね、穴でしたここ、断崖にぽっかりと空いた穴、洞窟でした 「腹減った、飯の準備しようぜ」 「………。トウヤ、中も流して上げますから、四つん這いになってくださいね」 呑気に欠伸をするアルドを冷たい目で一瞥したロワンが優しい顔で微笑む その指の先の球体は、螺旋状に細く長くなっていった。 四つん這い?洗う?あれで?中を?? 「やだ!!!!!!自分でする!!」 「…それは、少し難しいと思いますが」 「絶対いやだ!自分でしたい…」 ロワンの美しい顔が困ったと影を落とし少し胸が痛むが、ココは譲れない。 散々恥ずかしい思いをしたというのに、更にまだ自分から恥ずかしい事を許容するわけにはいかない 強い意志で少し声を大きめに言うと、お尻の穴の淵を何かが流れた 勿論何かなんて分かっている 今まさに話題に上がっているものだ 勢いで自分でするとは言ったものの、どうすればいいのかは、皆目検討もつかない 困り顔のロワンが小さく息を吐き、ニコリと笑った 「分かりました、ではご自分で。私たちは昼食の準備でもしてますので、何かあれば呼んでください」 「えっ、あ?うん??」 「ではこれを」 そう言ったロワンが差し出してきたのは、俺の下着とズボン え?昼食??今何時?? あれ、ちょっと待って? 突然話が纏まり混乱するが、丸出しの下半身を思うと立ち上がる事さえできず、アルドとロワンが揃って洞窟の外へと出て行くのを、見ていることしか出来なかった。
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