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「……アルド、こちらへ」
ロワンがそう言うと、俺の右隣に影が落ちる
ゆっくりとその影の元を見上げると、少し息を荒げ、熱の籠った目で俺を見下ろすアルドの姿
そういえば居たんだ…とぼんやりとした頭で思い出し、見られていたんだという羞恥から一気に顔に熱が集まった。
「貴方らしくない。静かすぎて気持ち悪いです」
「っうるせぇよ!この充満した匂いに酔ってんだよ…」
眉間に皺を寄せたアルドがそう吐き捨て、熱っぽい息を吐き出した。
少し赤くなった目尻に、雨で濡れたであろう赤い髪が張り付き、何とも言えない色気を感じ思わず唾を飲み込む
「ッんあ!ぁあ」
そんな艶っぽいアルドを見つめていると突然下半身に刺激が走り、慌てて前を向く
そこにはイタズラに笑うロワン、その手はしっかりと俺のペニスを握り込み、先程出した精液を全体へ塗り広げるかのように動いた
イったばかりで敏感なそこを弄られ、おもわず腰をひいてしまう。
すると俺のものを握り込んでいたロワンの手は開き、手のひら全体でその周辺をグルリと撫で回す。ヌルヌルした感覚に息を飲むと、グルグルと撫で回していたロワンの手がペニスの下、そのさらに下の奥でピタリと止まった。
「あ、やっやだ!!、やめっ、んんふぅ」
まさか、と思い声を上げると同時、隣から伸びて来た大きな手に後頭部を掴まれ、そのまま手が伸びて来た方へと引き寄せられる。
唇に触れる、柔らかい感触
目の前を赤い髪が埋め尽くし、
あ、これ気持ちいいやつだ。と身体が期待に震えた。
なんで気持ち良いやつだなんて分かったんだろう、と不意に疑問が湧くが、口内へ押し入って来た温かい感触に全身が支配され、疑問はあっという間に小さく消えて行った。
ぬるりとした柔らかく温かいアルドの舌が、俺の舌に絡みつき、脳が痺れる
少し乱暴に俺の口内を暴れ回る舌に気を取られていると、お尻に感じる圧迫感
経験した事もない、体内に何かが入ってくる異物感に少し怖くなり、アルドの腕にしがみ付いた。
「んぅっ、ふっーーぅう!」
アナルへと侵入してきたロワンの指は、とてもヌルヌルとしていて、入り口付近を往復した後、そこを押し広げるように円を描くとナカでぐるりとまわり、ゆっくりと奥へと押し入って来て、今まで体験した事のない感覚に足が微かに震えた
入り口と奥をゆっくりと何度も指が往復し、次第に異物感が薄れて行き、圧迫感も気にならない
「んっ、んっ、ぅ」
それどころか、もっと中を擦ってほしいとすら思えてきて、アナルの奥がキュンと疼いた。
わざとらしく、いやらしい音を鳴らしながら口内を舐め上げていたアルドの舌が不意に抜かれ、唇に軽いキスを落とされる
少し物足りない、と思い開いてしまっていた口を、少しの羞恥心から慌てて固く結びアルドへと視線を投げると、熱の籠った金色の瞳と絡み合い、その目がとても綺麗で視線を逸らせなくなった
「っはあ、、んああッ?」
お互いに息を荒げ見つめ合うこと数秒、突然ロワンの指がナカの粘膜を擦りあげ、不思議な感覚と強く甘い痺れに、星がチカチカと瞬く
な、に??今の、何?
目の前のアルドがニヤリと笑う
「ここですね」
そう言ったロワンへと視線を移すと、彼もまたニヤリと笑った。アルドより幾分かお上品に
「あっ。まっ、て!!ッッあううっ」
やだ、そこ。
ロワンの指が先程と同じ場所を擦りあげ、少し強く刺激してくる
その刺激で腰がガクガクと震え、尿道口から凄い勢いで透明な液体が溢れ出した
やだ、こわい、なにこれ
気持ち良い??
気持ち良いのかが分からない、無理やり引き摺り出されるような快感に身体が小さく痙攣する
「っそこ、やだっ!変…こわい、やだっ」
ロワンとアルドの2人を交互に見やり、必死に訴えかけてみたが、どちらからも返事はなかった
その変わり、アルドが俺の唇に噛み付くような激しいキスをする
一瞬甘い声が漏れ、気持ちよさからアルドの舌へ自分から舌を絡ませた
だが、次の瞬間またロワンに粘膜を擦り上げられ身体が固まる、最初優しく擦り上げただけだったその指が、ペニスの裏側ら辺をグリグリと押しつぶすように動かされ、頭が真っ白になる
気持ち良すぎる、
みっともなく開いた口から漏れる喘ぎ声は、アルドの口内へと吸い込まれていき、変わりと言わんばかりにアルドの唾液が口の中へと流れ込んできた
さっきまで怖かった筈の刺激が確かな快感へと変わり身体中を駆け巡る
腰はガタガタと震え、足先には変な力が入り、ペニスの先から溢れるカウパーは留まることを知らない
すごく、堪らなく、気持ち良い。アナルの中のその部分を刺激される度に、絶頂感が波のように押し寄せる。でも、絶頂することはできない
イきそうでイけない
「ふっうう、んんっ!んっんぅ!!」
思わず自分の手でペニスに触れると、そこはヌルヌルで、今までに無いくらい硬く勃ち上がっていた。
ゆっくりと手を上下に動かすと同時、アナルの圧迫感が増す
恐る恐る視線をそこへ移すと、ロワンの指が2本、入り込んでいるのを確認できた
たった1本の指であの刺激だったというのに、2本の指で強く押し潰されてしまったらどうなってしまうのだろう
少しばかりの恐怖と、大きな期待にお尻の奥の方が疼く
2本の指で穴の入り口を開かれ、皮膚が少し引き攣るのが分かった。
「まだいけそうですね」
そう言ったロワンがツプリ、と3本目の指を入れた
さっきまでとは比べ物にならない圧迫感と異物感に思わず力が入る
力を入れることによって、中に入ったロワンの指の感触を更にリアルに感じてしまい、思わずアルドの唇から口を離した。
「っはぅぁ、ま、待って!ロワン、お願っ、ひィあっ、あああ~ッ!!」
慌ててロワンに懇願したが時既に遅く、中に入った3本の指で1番気持ち良い所を擦られ、押し潰された
あられもない声を出しながら強すぎる快感に耐えれず、全身を痙攣させながらアルドにしがみつく
あまりの快感を必死にやり過ごそうと、アルドの逞しい胸筋へと顔を埋めた。
おかしくなってしまいそうな程気持ち良くて、今にも射精しそうなのに、肝心の物は出てくる気配がない
「ああっ!やだっ、やぁッ…いきたいぃぃ」
「アルド、準備はいいですね」
「ああ、いつでも」
震える俺を横に、2人で短い会話を交わした後、ロワンのもう一方の手が俺のペニスへと触れた。
やっと待っていた所に刺激が来たのは良かったものの、前も後ろも同時に攻められて、あまりの気持ち良さに息が詰まる
もう、ダメだ
ロワンの手が数回、本当に数回上下に動いただけで限界まで高まっていた快感が弾け飛んだ
射精と共に身体が痙攣し、俺の意思とは関係なくアナルがヒクヒクと収縮する
意識がぼんやりとし、全身の力が抜けて行く
それと同時に、身体の奥で燃え広がっていた熱が鎮火されていった。少しばかり明瞭になる思考と、湧き上がる羞恥心と後悔。
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