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とりあえず、不思議な事が沢山あり過ぎて、何を何から処理していけば良いのかが分からない…
アルドは使い物にならないから、とりあえず今のうちにに出来る限りロワンから情報を貰いたいところだ。
というより、町へ連れってて、という依頼、キャンセルしたい。そして改めてロワンにお願いしたい…
まずは、レベル=年齢の話
それでいくと、普通なら俺のレベルは18であるはずなんだけど何故か1
これは異世界から来た影響なのかもしれない。多分。もうそれで片付けるしかない、考えても答えは出そうにない
「…暗黒魔法って何ですか?」
次に聞きたかった話
先程アルドに剣を突きつけられた理由もここにあるはずだ。
「そうですね。大前提として、聖魔法と暗黒魔法は人間にしか使えません。
さらに言うと、ラーチル国という宗教国家にいる一部の者しか使えません」
う…これは何かややこしそう。俺理解できるかな
「聖魔法は主に回復…先程貴方にかけたポーションもこの魔法で作られてます」
「え?いつのまに…?」
そんなのかけられた覚え全くないんですけど…
「お前がアンアン言ってぶっ飛んだ時だよ」
漸く笑いがおさまったようで、アルドが得意げに言い放つ
散々笑った挙げ句、第一声目がそれとは…どこまでもデリカシーのない下品な奴…
二人して冷たい目でアルドを見たが効果はなさそうだ
「暗黒魔法は…代表的なもので言うと、洗脳したり、遺体を操ったりと、そこの鬼よりも下品な魔法ですね」
そう言ったロワンの表情はとても暗く、きっとロワンにとって暗黒魔法は凄く嫌な物なんだろうなと、安易に察しがついた。
俺、そんな物に適正あるんだ…要らないな。
「どっちも半端なくMP要るからトーヤには使えねぇな!」
あ、やっぱりいるかも暗黒魔法
今すぐこの鬼を洗脳してやりたいな…
さっきから俺のこと馬鹿にしすぎじゃないだろうか??
「何にせよトウヤ、出来るだけ早くレベルを上げる事をお勧めします」
心配だ…と言わんばかりにロワンが俺の両手を握りしめ、流れるように手の中にあった串肉を取ると、優雅な手付きでその肉をアルドに投げつけた。
反射良くその肉を受け取ったアルドが、同意見だ。と肉を頬張りながら言う
俺だって早くレベルは上げたい、上げたいけどもその前に町に行きたい
そして安全を確保して、この2人とお別れして、今日の事は全部忘れるんだ…
「俺…早く町に行きたい。レベルはその後考える」
「そうですか…貴方がそう言うのなら。
では、また質問していいですか?」
「うん???」
所持金185000Gとは?ノギノ商店とは?
と、ロワンが首を傾げた。
やっぱりそうだよね、気になっちゃうよね、そこ!
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