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その言葉を聞いて身体が固まる。
何故その言葉を……その概念を知っている?
我が今、1番欲している権利。神を取りこんでも手に入らなかったもの。
「図星のようだな。その名の通り運命を決める権利。これによって定められた運命は僕たちがどう足掻いても変えることができない絶大な力となる。どんなに頑張ろうと、どんなに抗おうと、それは大きな川に投げ込まれた小さな石にすぎない。僕が今、このボタンを押すことで君がその権利を持っていない証明になる。もし、それを持っていたら、僕がこのボタンを押さない運命を決定するだろうからな」
やめろ…。頼むから邪魔しないでくれ!
「我が…我が神になったのは私欲のためではない!」
「そう焦るな。これは君を殺すボタンではない」
そう言って彼は無情にもボタンを押してしまった。
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なぜ、このような事態になってしまったのか。
彼は、どういった経緯で神の力を得たのか。
そして、“BREAKERZ”とは一体、何者なのか?
時間は彼らの高校時代に遡る。
【第0章 友人、神の力を手に入れる ー 完結 ー 】
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