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番外編 朝立ちのジョージ 2
「どないなっとんのやこれは」
眉間に皺を寄せる城次丈瑠と下半身丸出しのにいちゃん。
「毛ぇあらへんやないけお前!どこに忘れてきたんや!」
「剃ったんですよ」
いかにもめんどくさそうだ。
「なんや、盲腸かなんかやったんかいな」
「女ウケが良いんですよ。知らないんですか?流行ってるの」
ため息を吐くように答える。
「そんなピカピカの一年生みたいなイチモツぶら下げといて、なにをカッコつけとんねん。可哀想に、な〜んも使い込まれとらへんやないか。お前たぶん童貞やろ?」
キッっと睨むにいちゃん。
「そんなわけないでしょ!なんなんですかさっきから!早くズボン返してくださいよ!」
城次からズボンを奪い返そうと掴みかかる。
それを軽くいなして羽交い締めする城次。
「もしも〜し!みなさ〜ん!面白いイチモツありますよ〜!ちょっと見に来ませんか〜?」
馬鹿でかい呑気な声で鉄格子の向こう側に叫ぶ
城次。
「なんや、なんや、朝から元気ええのう」
ボブサップのような刑務官が警棒を肩に担いでのしのしとやってくる。
「ああ!先生!ちょっと見てやってくださいコイツのイチモツ!つんつるてんなんですよ!ひーっひっひ!」
狂ったように笑う城次。
ボブサップがしゃがんで覗き込む。
「ガハハハハハハ!!!なんやそれお前!意識高いAV男優かいな!」
「ひーっひっひっひ!ひー!」
顔を赤くして下を向いているにぃちゃん。
その視線の先に鼻血を出したボブサップがドサっと落ちてくる。
ビックリして顔を上げるとヤクザの男が鉄格子から腕を突き出してニヤニヤしていた。
「えっ?えっ?」
ヤクザの男とボブサップを交互に見ながらパニックのにいちゃん。
城次はボブサップの腰にぶら下がっている鍵を抜き取り、鉄格子を開けた。
「助かったでにいちゃん。どうする?一緒に来るか?」
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