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家に〇〇がいたからこうなったに違いない!
魔女の一撃って知ってるかい?
用はギックリ腰って訳だが、まだまだ若い俺がギックリ腰とかありえねぇ...くっそ痛い!
目を覚ましたら痛さに悶絶...もうベッドから出るとか出来ねぇし...と思ってスマホをと思って枕付近を弄る...確かここに、あった!
兎に角全く動けんから、会社というか勤めている店に連絡して休みにしねぇと...はぁ...
「あ、坂野井です、安代さん?申し訳ございません...どうもギックリ腰をやってしまった様で...」
電話に出たレジの安代のおばちゃんが、あらあらまぁまぁと言って持木店長に取り次いでくれるも、店長め、あからさまに不機嫌に対応しやがって...
何とか休みに漕ぎ着けるも、困った事に全く動けん...
「こうなったら母さん呼ぶか...痛てて...」
と機械オンチでLINEもできない母親に電話しようとした時だった...
「ぶにゃーん」
...まさか...
横を向くと黒い猫...愛猫のキングスタリオン(メス、8歳)がこちらに向かって猫の癖にドスドス足音をたててやって来る!
「ぶにゃあ!」
きっと餌が欲しいんだな、これはまずい!
「うわぁ辞めろぉ!」
キングスタリオンは体重10キロのビックでファットなキャットである...お腹が空くと寝てても餌を寄越せと俺の腹に乗っかってくるのだ!
「ぶにゃあああああ」
ビックでファットなキャットの癖に、軽やかにぴょーんと俺の腹へダイブするキングスタリオン!
「キングスタリオン辞めろぉ!ぎゃあああああああ!」
うん...家には魔女じゃなくて猫がいたからこうなったに違いない!
毎日毎日その体重で俺の腹にダイブした結果、俺の腰は限界を迎えてしまったのだ...きっと。
まぁキングスタリオンをビックでファットなキャットにしたのは、猫のおねだりに甘い俺の所為...つまり俺が原因なのだが。
俺の腰はそうやって二度目の死を迎えた...がくり...
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