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 そう含み笑いをする峰山の顔が近づいてきて目をそらす。露わになった股間に手を伸ばされた。まだ柔らかいそこを握り込むように長い指で握られる。 「ば、馬鹿!」  急いでその手を離そうと暴れるが、いっこうに離す気配はない。 「馬鹿に馬鹿って言われるとむかつくな」  きゅっと強く握り込まれまれ、保はひっと短い悲鳴をあげた。久しぶりに他人の手に触れられたそこは湯船の中でどんどん質量を増していく。透明なお湯の中でぐにぐにと握り込まれ、必死で声を我慢しているともう片方の手でそっと顎を掴まれた。そして唇の上を指でなぞってくる。 「どこか気持ちいいか言ってごらん。触れてやるから」  悪魔のような声だと保は思う。すでに真上を向いてしまったそれをじっくりと観察されて顔から火が出そうになる。 「そうか。ここがいいのか」 「ふぁっ……やめろ…っ」  竿の裏筋をくるくると指の腹で行ったり来たりさせられて背筋がびくびくと震える。ふと峰山の股間を見ると少し反応し始めていた。嘘だろ。サァっと血の気が引く。 「ほら、もうこんなになって……」 「あっ……んん……っ」  自分がこんな声を出すなんてと羞恥で真っ赤になっていると、峰山がそっと保の腰を掴んだ。ゆっくりと首をもたげている峰山のそれに直に擦り合わされる。ちゃぷちゃぷと湯船が揺れる音が耳にこだまする。こんな場所でこんなことをするなんて。擦り寄るように腰を押し付けられてどこに目をやればいいのかわからず、固く目を閉じた。  顔に見合わず立派なものを持つ峰山の手が保の胸に伸びてくる。探るような手つきで胸の突起をつねられた。ちょっぴりくすぐったくて鼻から変な声が出そうになるのを必死で耐える。  目の前に峰山の乳首があるのを一目見て、また股間に熱が集まるのを感じた。やめてくれ、ほんとに。それは凶器だ。 「かわいいよ。保。とろけちゃって、そんなに気持ちいいんだ」  自分の顔をそう実況されて身がもたない。ぐっぐっと腰を振ってくる峰山の腕の中で脱力していると、ふとここが大風呂であることに気づく。お湯を汚すなんてこと俺にはできない。そう思ったら口が滑っていた。
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