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「お湯の中では……やめてくれっ……汚れる」  返事はなかったが、力の抜けてしまった保を抱えて峰山はシャワーの下に連れていく。馬油石鹸をとると保の胸や下半身に塗りたくってきた。自身のものにも泡立てると、ぬるぬると胸を擦り付けてくる。ぴんと上を向いた乳頭同士が擦られて、腰が疼いてしまう。こんなことしたことない。荒くなる息遣いを聞きながら峰山を仰ぎ見ると黒い瞳と目があった。なにかに飢えているようなその瞳から目が離せなくなる。  何分そうしていただろうか。だんだんと限界が近づいてくるのを感じて保は小さく悲鳴をあげる。 「ふっ……ん……も、出る……」 「いいよ。出して」  甘い声に腰が跳ねた。びゅっと勢いよく精子が飛ぶ。峰山の首筋まで濡らしてしまった。はぁはぁと腰を抜かしていると、まだ達していないそれを保の股間に擦り付けてくる。いったばかりの敏感な部位に直接当てられ、喉の奥がひゅっと鳴る。気持ちいい。けど、誰かに見られたら……。背徳感でいっぱいになり、瞼から涙が溢れた。自分でも驚いていると、耳元に熱い吐息がふりかかってくる。 「うっ……」  どぷっと音が出るほど何度も収縮しながら峰山の竿が揺れる。泡と精液が混じりあった雄くさい匂いがあたりにたちこめる。窓を開けて換気しなくちゃと立とうと思っても、へなへなとその場に座り込んでしまう。一度出したというのに、峰山のそれはまだ硬くなったままだ。 「他のお客さんに見られたくないんでしょ」  そっと囁かれ、こくこくと頷く。シャワーで全てを洗い流されて風呂椅子に腰掛けていると、峰山が窓を開けてくれた。それをぼんりとした目で見つめていると、肩を抱いて脱衣所に連れて行かれる。
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