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「話ながらしてもいいか?」 「う、うん」  はぁっと大きく息を吐くと峰山がすぐそばにいるような気がして体が硬直する。あのときいじられたことを思い出してカッと体が熱くなった。 「花房がさ最近厳しくて……ん……俺のことばっかり叱ってくるんだよ……っ」  途切れ途切れの吐息がたまらなく扇情的だった。保は黙って相槌を打つ。 「そりゃあさ、俺の演技が慣れたのが悪いんだけど……んん……ごめん、やっぱ普通に扱くわ」  どきどきと自分の心臓の音が聞こえる。色っぽい峰山の声につられて、保もそっと微かに反応し始めた股間に手をやる。 「ん……はっ……」  ローションでも塗っているのか電話越しにぐちゅぐちゅと卑猥な音が聞こえてくる。ごくりと唾を飲み込み保はズボンの中に手を入れて下着の上からそっと撫でまわすように触れた。じわじわと体の奥が疼いていく。 「保? ……聞いてたら返事して」  切なそうな声に促され、うんと返事をする。自分の声がうわずっていないかそれだけが心配だった。 「いい子……っ……これから実況するから聞いてて」  お願いするような声に、わかったと返事をしてしまった。そのあとで、なんてことをしてしまったんだと後悔する。 「俺のもの見ただろ。でかくて片手だけじゃ刺激が足らないんだ……っ……だからいつも両手で触ってる。……俺は裏筋が弱いからそこを何度も指で擦って……はっ……楽しんでる」
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