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 ちゅうっと保のものに吸い付いて唇を使うと、保の口元から甘い吐息が漏れ出た。素直にかわいいと思う。口の中で震えるそれを丁寧に舌で扱いてやると、喘ぎ声が保から漏れてきた。もうそろそろ起きてしまうだろうというスリルを感じながら、口で遊んでやる。ほどなくして、ぱちりと目を開けた保が体をすくめる。 「だ、誰だっ!?」  襲われていると思ったのか可哀想なくらい体が震えている。そんな保の頬をぺろりと舐めた。甘い味がする。 「み、峰山さん? んっ……」  大声を出すなと言う意味を込めて唇に蓋をした。もごもごと口を動かす保に舌を入れる。口内はすでに峰山の唾液で濡れていた。ぷはっと息を吸うと、保が股間を隠そうとするので足の間に手を入れて阻止する。ふるふると上を向いているそれを優しく扱いてやれば、保の体の力が抜けている。 「寝起きはいっそう気持ちいいだろ」  両手で口を押さえる保を見下ろしながら、上下に手を動かす。がくがくと腰を震わせて保は精を吐き出した。飛び散ったものを丁寧に舐めとる。 「俺はだいぶご無沙汰なんだ。おまえのかわいい姿を見たら我慢なんてできないさ」  そう言って枕元にあるランプの灯りをつける。オレンジ色の淡い光が部屋に広がっていく。頬を染めた保の顔が見れて俺は満足だった。射精の余韻の中にいる保の手を取り、自身のものへ導いていく。その手を重ねるようにして動かした。下着の中に手を入れさせると、笑ってしまうくらい気持ちが良くて声を抑えられそうにない。保もそれを目を泳がせてあたふたしている。
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