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「ごめん、出すよ」  頭を動かし続ける保に一声かける。先端から飛び散ったそれを口の中に含んでくれた。吸いつかれて少しくすぐったい。保のものを吸い付いてやればすぐに果ててしまう。 「ん、んぁ……っ」  可愛らしい声を出して保が果てた。それを飲み込むと、対面した保が唇から白い液体をのぞかせて今にも泣きそうな顔をしている。机の上にあるティッシュで軽く拭き取ってやると、頭を胸に押し付けてきた。眠くなってきたらしい。そのままうとうとと船を漕ぎ出した。  まだ足りないんだけどな……二度目の放出に備えて硬くなったままのものを見つめながら起こさないように保を布団に寝かす。その顔を見ながら自身を慰めることにした。 「ごめんな……保」  手の中に収まりきれなかったそれが保の頬に垂れる。急いでティッシュで拭き取った。背徳感で胸がいっぱいになるが、それに興奮してしまってまた熱く滾り始める。雄くさくなってしまったような保の部屋を後にして、自室のトイレで自慰に耽る。茜が起きないように祈りながら、長らく感じることができなかった快感を貪った。
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