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車の音が聞こえたのか、玄関に入ると
「おかえり」と兄貴の嫁さんが居間から顔を出す。
兄貴に続いて中に入ると
「さっきまで起きてたんだけどね。」
と机に突っ伏して寝ている結衣がいた。
「寝たのか。」
と結衣の隣に座る俺に
「彼女?」
と兄貴が声をかける。
「あ、うん。そう。」
また照れ臭くなって短くそう答える。
兄貴の嫁さんが
「いいから、もう。」と兄貴を2階へ連れていく。
何かを察したのかお袋も
「お母さんも寝るから」とさっさと自分の部屋へと捌けていった。
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