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布団に入ったのは5時近くだった。
目が覚めると、私の腕の中でまだスヤスヤ眠るまあ君。
眠れたみたいで良かった。
気、張ってたんだね。
安心仕切ったように眠るまあ君の寝顔が嬉しくて
おでこにチュッとキスをする。
「ん、んぁ?」
起こしてしまった。
本当はもう少し寝せといてあげたかったのに。
「ごめん、起こして。」
「ん、何時?」
「何時?」
「俺が聞いたんだけど。」とふっと眠そうに笑うまあ君。
まあ君の背中に置いていた手を伸ばしてスマホの画面をみる
「もう、お昼だ。」
「寝過ぎたな。」
「でも、寝たの朝だもん。」
それもそうか、と長い手足を伸ばし、背伸びをするまあ君。
「起きるか。」
朝が強いだけじゃなくて、寝起きもいいのか。
「疲れてない?大丈夫?」
「一晩中結衣にくっついて充電してもらったから。」
と照れ臭そうに笑うまあ君。
いつもの感じ。
いつものまあ君に戻ってきた感じ。
「問題はー。」
急に真剣な顔をする。
「ん?」
「どのタイミングで下に行くかだな。」
あ。
そうね。忘れてた。
勝手にほっとして、まったりしてたけど。
ここまあ君の実家だった。
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