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「あーほんっと気持ち悪かったー。前から思ってたけど幸子って趣味悪いよねー」
晴美に若干ディスられながら、登っていく観覧車の中で一息つく。
ふと落ち着いて外を見ると景色は最高だった。
時刻はまだ17時だけど12月である今はもう空が暗くて、ライトアップされた遊園地が幻想的。
もうすぐクリスマス。
早く彼氏を作って一緒にぴょんぴょんランドへ…という淡い期待を抱きながら観覧車を楽しんでいた。
間もなく頂上。
この素敵な時間をもう半分も過ごしてしまった。
あと半分…
ゆっくり…
ゆっくり降下し始める───…
──────────ん?
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