464人が本棚に入れています
本棚に追加
観覧車を降りると、晴美は素早くあたしの腕を掴んで早足でエントランスへ向かった。
どうやらぴょんぴょんと接触する前にぴょんぴょんランドから出てしまう作戦らしい。
──また来るからね、ぴょんぴょん。
心の中でぴょんぴょんに別れを告げて、エントランスを潜ろうとした時だった。
「す、すみません!!!!」
後ろで誰かが大声で叫んで、弾かれたように振り返った。
最初のコメントを投稿しよう!