うさぎコンプレックス

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そこには息を切らしたぴょんぴょん───ではなく、体はぴょんぴょんで、頭は人間の男の人。 5mほど離れた場所に立って、しっかりとあたしを見ていた。 「僕とお付き合いしてくれませんか?!」 夢かと思った。 ぴょんぴょんがあたしに公開告白をしたのだ。 あたしの大好きなぴょんぴょんが、人前であたしに愛を叫んだのだ。 いや、正確にはぴょんぴょんではないのだけれど。
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