悪役令嬢とは?

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悪役令嬢とは?

故郷で有るトリントン王国の隣国から遠く離れ同盟国となるこの大陸の中央に位置するエリス王国に有る王立エリス魔法学園に入学が決まったソフィーホ=ワイトが立派な正門の前でほぇ~!?と驚いた声を上げていると・・・新入生は体育館に急ぎなさい?と言って来る女性教師にハイっ!?と答えながら緊張しがちにその中に足を踏み入れる・・・ 「受験した私が言うのもなんだけどっ、平民の私でもホントに合格出来るんだなっ・・・?」 未だに実感が湧かないのか着飾った貴族らしき同級生達を見ながらソフィーは独り言ちていると目の前に金髪に縦ロールと言った派手な髪型をした上級生らしい女生徒が受付をしているのか新入生の案内をしているのが見えて来る。 「あのっ・・・今日入学しましたソフィー=ホワイトと言いますっ!」 「あらあら?そんなに緊張しなくても宜しくてよ・・・ってその青いリボンをしていると言う事は平民から受験組ですのね!?」 いきなり驚いた声を出す金髪縦ロールの先輩にリボンの色で分けられてるんだなっ?と思いながらそうですけどっ?とソフィーが少し不安気に答えると同時に目の前の女生徒がまあ!と満面の笑顔を浮かべながら手を握って来る・・・ 「ワタクシは三年生のマリア=ブルーノですわ。一応生徒会長を務めさせて頂いてますので困った時はいつでも頼って下さいな?」 「あ、ありがとうございますブルーノ先輩っ!?」 そう言いながら自己紹介しながらフフっと微笑んで来るマリアに対しソフィーは慌ててペコっと頭を下げると、マリアって呼んでくれません事?とマリアが首を傾げて来る。 「えっとそれじゃあ・・・マリア先輩って呼ばせてもらいますねっ」 「うん、それで宜しいですわ・・・所で貴女の学部はどこですの?」 そう答えたソフィーにフフッと微笑んだマリアから首を少し傾げながら尋ねられると魔法研究科ですよっ?と首を傾げるソフィーにあらっ?とマリアが驚いた顔で満面の笑顔を浮かべて来る。 「ならソフィーはワタクシの後輩になりますわね・・・一年間だけですが宜しくお願いしたしますわ?」 「いやいやっこちらこそお願いしますっ!」 そう言いながらペコっと頭を下げて来るソフィーにマリアが突然クスクスと笑い堪える様に顔を背けるとソフィーはどうかしたんですか・・・?と少し驚きながら首を傾げ出す。
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