あなたとうどん

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 高速の出口で村上さんが起きた。下りてすぐのコンビニで運転をかわる。 「運転助かった。ありがとね」  お礼を言いたいのはこっちだ。いえいえ、これくらい、と首をふる。  運転中、急に真面目になった村上さんが言う。 「あやや、また俺とうどん食いに行ってくれませんか!」  何これ、下手なプロポーズみたい。 え? プロポーズ……いや、告白? いや、違うか…… 「うーん、考えときます」 私の返事に村上さんは、「はあ、やっぱだめか」と頭をかく。 でも…… 「けんちゃん、ありがとう」 「え? 今、けんちゃんって……もう一回!」 「村上さん、前見ないと危ないですよ」 「あー、また村上さんに戻ってるし!」  こんなノリも悪くないかなと今は思う。  バックの中で包を開くと、だるまは青色だった。村上さんはピンクのだるまをどこに飾るんだろう。考えるだけで可笑しくなってくる。  またいつか、行ってもいいかな。  あなたとうどん。                ー終ー
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