魔に堕ちる異世界に呼ばれた魔法使い

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疲れた……ただただ疲れた……。 学校でちょうど全校集会があって体育館に集まっていた時に、俺たちは突然この世界に召喚された……しかも生徒たちだけである。 そして召喚されてから2週間ほど経った今、ほとんど無理やり森の探索のメンバーとして連れていかれて、他のメンバーの三人の背中を見ながらため息をついていた。 (なんでみんな、やたらとはしゃいでるんだ……?俺はもう早く元の世界に帰りたいよ……) 異世界と聞いて色々な人が人気のアニメや小説を思い出したりしているのかもしれないが、生憎俺はそこまでそういう物語を好き好んで読んでなかった。 どちらかといえば、俺は静かに勉強していることの方が好きだ。だからこの世界に来たあとも1人で図書館を訪ねて勉強することが多かった。もっとも、読んでたのは魔法に関係する本だったんだけど…… (…………なんで、魔法使いの力なんか手に入っちゃったのかなぁ) 召喚されたときに全員が不思議な力を得たらしいが、魔法に特化した「魔法使い」の力を持っていた俺の学年は、俺を含めて7人ほど(しかもそのうち女子が5人)しかいなかったのだ。おかげで特定のメンバーが集まるところに入れず、俺と、もう1人の魔法使いの男子だった……『太山』は色々な男子のメンバーの集まりに回されるように使われていた。 今日も断ったのに無理やり森まで引きずられてきて諦めて探索に付き合っているところだった。 「……おーい!目的の薬草が群生してるのはこっちだぞっ!なにおしゃべりに夢中になって通り越してんだ、迷子になるぞ!」 気の抜けている同級生たちを呼び戻す。毎日毎日こんな感じのやつらに付き合わされて、そろそろあの街から逃亡してやろうかなんて考えたこともあった。 ……でも無理だ。召喚した奴(王様らしいけど敬語を使う気にならん)が言うには「魔王を倒したら返してやる」と言っているので、その内誰かがこなして皆が帰る時にお零れのように帰ることが出来なくなってしまうだろう。 (…………耐えなきゃな。俺の目的は帰ってあの子と……ビーズ〔愛犬〕と一緒に暮らすことだからっ!) 「お、こっちだったか!んじゃ行くぞ!」 「よし!昼までに帰れるように急ごうぜ!」 「体力なくても、運ぶのは手伝ってくれよ『照井』!」 ……お前らの受けた仕事であって、ほとんど分け前くれないくせになんでそこまで手伝わさせられるんだよ…… そんな感じで召喚されてからずっとモヤモヤしていたのだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ヤバいのが居た。 この森は聞いた話によれば戦うことの無い一般人でも薬草やキノコをよく採取しに来ることもあるようなぐらい、危険度の低い森との事だったはずなのに…… 森の少し開けた場所に、黒色のドラゴンが居た。それは寝そべってはいるものの、周りを警戒するようにキョロキョロしていた。 (えっと……ドラゴンってこの近辺には一切生息してないって、たしか図書館で見たはず……) しかし、現にそこにはドラゴンが居る。どれほどの強さなのかも分からない以上、気が付かれると危険だ……! 「……ぉぃ、逃げるよ!近づいちゃダメだ……」 思わず、前を歩いていた1人の肩を掴んでそう言った。だが、そいつは笑いながら俺の腕を降ろして… 「いやいや、大丈夫でしょ!俺たち、強いんだぜ?襲われても勝てるだろ!」 ………………他の奴らもそれに賛同したかのように頷いている。 「無理、危ないだろ。急いで森から出て、騎士団あたりにでも報告すべきだろ」 騎士団とは俺自身はあまり関わりがないが、召喚された奴らの多くは騎士団の世話になっているようで、実力もしっかりと持っている。1度だけ、同じく召喚された奴が騎士団の1人と1体1で模擬戦をしているのを見た事があるけど、多分手加減されているなと感じたぐらいだ。 そう、俺たちより騎士団の方がしっかりとした対応ができるだろう。そう思っていたのに…… 「じゃ、後ろの方でサポートしてくれよな!」 「…は?」 俺の話を聞かずに3人とも突撃していったのだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「本っ当にふざけんなよっ!!」 周囲を警戒していたドラゴンは当然、突撃していった三人を発見した。 「……ほう、我をその程度の人数で倒せるとでも思っているのか?」 (…多分、思ってるんじゃないかなぁ!) ドラゴンがどのような存在なのかは図書館の本から知っていた。喋れるし、とても強いという程度のちょっとした情報しかないような存在だ。そして、そのドラゴンは突撃していった三人相手に余裕そうにしている。 「「「オラァァァッ!!!」」」 三人が一斉にドラゴンに向かって攻撃していったが、ドラゴンの方は飛び退いてあっさりと躱していた。 「ふわぁぁぁ……やれやれ。楽しめそうにもないな」 ドラゴンは呆れたのか欠伸をしながらそんなことを言った。 (うわ……どうしよう、絶対ドラゴンの中でも強いやつだ。とんでもないのと絡みやがって……!!) これ以上下手に刺激を続けていたら恐らくあの三人は何も出来ずに負けるだろう…撤退することも、思い浮かばないまま倒されていくに違いない。 「っ……」 俺の責任じゃないからと、これから直ぐに逃げればドラゴンは俺を見逃すだろうか?いや、むしろ気づかれてさえいないかもしれない。 ………… 「ちくしょう!もう二度と他の奴らと一緒にメンバーなんて組まないからなっ!『幻影劇場ファントム・シアター』っ!」 俺が特によく使えるのは光の魔法だった。聖なる〜とかいう感じじゃなくて光をいじって見え方だとかを変えたりする感じだ。 精神に作用する魔法なんかを使って幻を見せるやり方もあるらしいが、魔族には聞かない相手も多いと知ったから、ちょうど得意だった光の魔法を使って偽物をあのドラゴンに見せていた。 「ッ!な、なんだと……」 急に周りを取り囲むようにあの三人が十倍以上に増えて周りを囲んだのでドラゴンも驚き、戸惑っているようだ……今がチャンスっ! 「おいっ!!今だ、早く逃げろっ!!」 大声でそう呼びかけた。恐らくこれで自分の存在はバレるだろうが、これでアイツらも逃げる隙が出来るはずだ。 「…………!術者はそこかっ!!」 ドラゴンが俺に気がついたと思ったら、近くにあった大きな岩を尻尾で掴み、物凄い速さで俺の方に投げてきたっ! 「っ…………危ないなぁ、もう!」 自分の偽物も一体だけ作っていた。本体から少しズレた位置に偽物を作り、自分は少しズレたところに見えない状態になっていたのだ。下手に遠くにいると逆に怪しまれて、岩は直撃していたかもしれない…… 「外れた……!?いや、それも偽物かっ!」 もう気が付かれた、でも多分あいつらはもう逃げて…… 「うおぉぉぉっ!!爆砕エクスプロージョン剣・エッジっ!」 「…なんで逃げてないのっ!?」 あの三人は誰一人として逃げていなかった。確かに戦力のくじかれるようなことは起きてなかったけどっ…!! 内、1人があいつの得た力であろう技を使って突撃…ちょっと待って、エクスプロージョンって確か…… 「ば、ばっかやろう!!自爆する気かお前っ!!」 「な、自爆だと!?」 俺の叫びを聞いて、突撃してきたやつに警戒を向けたらしいが、まだ偽物は残っていた。どれが本物かはまだ見分けがついていない…… ドカアアアンッッ!!! 偽物もまとめて三人全員少し遠くだが、目の届く範囲に吹き飛ばされていった。 「……ぐぬぬぬっ、異世界人の子どもの兵の癖にっ!」 ドラゴンの方はすこし苛立っている程度であまりダメージは入っていないのかもしれない。 だが、体勢ぐらいは崩せているかもしれない。少し煙に巻かれていてドラゴンの状態は詳しく分からないが、大技をぶつければ今度こそ逃げる隙ぐらいは作れるかもしれない。 「……熱線メルトレイっ!」 光を束ねたレーザーの魔法、『メルトレイ』それが今の自分の1番の大技だ。 「!し、しまっ」 ドガアアアアァンッッッ!!! さっきよりも大きな爆発音を出しながらメルトレイがあの黒いドラゴンにヒットした。 「今だ……今度こそ撤退っ!風網ウィンドネットっ」 光以外にも弱めだが魔法は使える。攻撃と言うより本来は行動を封じるための魔法だが、さっきの爆発であの三人は気絶していたようでこれで捕まえてそのまま撤退しようと考えていたのだ。 (…………っ!!) 恐ろしい程の殺気。さっきもあのドラゴンからはかなりのプレッシャーがあったのだが、その時は戯れ、お遊びだったとでも言うかのような………… 恐ろしい速さで何かが迫ってくる。これ以上何か考えている余裕はないっ! 「オラァァァァっ!!」 反射的に三人をウィンドネットごと思いっきりぶん投げた。無事に着地は出来ないだろうが、これであいつらは逃げきれたといっても…… 「ごはっっ……」 俺は振り向く間もなく地面に叩きつけられた。叩きつけたのは勿論、さっきのドラゴンだ。 「……やってくれるではないか、人間……どうしてくれようか?」 俺を捕まえたドラゴンは目を細めて俺の事を睨んでいた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ……やってしまった。 殺されるのだろうか…元の世界に帰るという願いは叶わずにここで…… 「…喰ってやろうか?異世界人は美味いからなぁ」 (っ……嫌だっ) 抵抗しようと身をひねるが、当然、逃げることは出来なかった。 「ただ喰うだけでは面白くない……どうなぶってやろうか?」 (なんでっ……こんな目に会わなきゃいけないんだっ) きっとあいつらがバカみたいに突撃しなければきっと俺だけ捕まるなんてことはなかっただろう。いや、そもそも無理やりメンバーに加えられて、俺を巻き込むなんてこと無かったら…… (くそっ……アイツらのせいだっ!死にたくないのにっ、なんでアイツらの代わりに死ななきゃ行けないんだっ!) ……助けたのは俺だ。お人好しだとは元の世界にいた時からも言われたことがあったが、自分の命を犠牲にしてしまうはめになったのははじめてだ…。 「はっ……はあっ……嫌だっ……」 悔しくて、情けなくて涙が出る。ビーズとまた会いたかったのに…… 「……ほぅ。ならば…そうだな……」 ドラゴンは俺を前足?腕?で持ち上げると顔と顔を付き合わさせた。 「貴様が、我らに忠誠を誓い、下僕になると言うのならら……命だけは助けてやろう。どうだ?」 …………ダメだ、そんなんじゃ……それは、裏切るってことだ……そんな奴が帰してもらえるわけ…… ……でも、アイツらと一緒にいるのもバカバカしいんじゃないか……? 「…………嫌だ……でも、死にたくないっ……」 こんなことなら転移の魔法でも無理やり覚えておけばよかった。脱出できたかもしれないというのに…… 「本当に……?復讐をさせてやるぞ?お前がこうなったのはあの三人……いや、それだけでなく、召喚したあの人の王のせいだ……アイツらを始末したいだろう……コチラに……堕ちて来い…」 ドラゴンの目から視線が外せない、なんだか頭がぼんやりとしてきた…… …………そうダ……俺ハ悪くナイ……復讐……そうダ……そっち二堕ちレバいイ…… 「……ァ……うゥ……」 ……………………ビーズ………… 「…………ぅグゥ……嫌……ダッ…………俺ハ……元の世界二っ……帰るンダッ…………裏切ったラ……モウ……帰れナイっ……!!」 「……なんと…これは驚いたな」 何とか、ドラゴンの申し出を断ることが出来た。だが、俺がドラゴンに捕まっているという状況は変わらない… 「…………帰る……か。良いだろう……我らの元に下るのなら……元の世界へ帰してやろう」 「…えッ……」 ……帰れる……? 「ただし、1日だけだ。貴様の働きぶりによってはもう少し伸ばしてやろう…………どうだ?そもそも本当に帰れる手段があるのか怪しい人間にそれでも……つくのかい?」 …………帰る手段が本当に王は持っているのか怪しいというのは分かる。図書館からそれらしい本がなかったからだ。 ……でも……このドラゴンを…………信じて…… 「信じるがいい……嘘を我らは吐かぬ……どうだ、来る気になったか……?」 ………………信じ………… 「…………ない」 「ん?」 「信じるもんかっ!!くそっ、さっさと離せっ!下僕になんてなったらどうなるかわかったもんじゃない!」 …………信じれない………… 「……クッハッハッハッハッ!!!!」 ドラゴンは大笑いしていた。既に頭もはっきりとしてきていたが、このドラゴンは俺どうするつもりなんだ? 「面白い、面白いなぁ異世界人!!いや……貴様だけの信念か?…………クッフッフッ……まあいい……言葉では堕ちぬというか……」 そう言いながら、俺は体を突然、締めあげられた。 「グッ…………ガハッ……」 「ならば力づくでその信念を折ってやろうではないかっ!!隔離世界ディメンションロックっ!」 ……ドラゴンが何か魔法を使った。が、締めあげられた俺はもう意識を保てなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目が覚めた。周りを見渡しても全て"黒"。目を開けているのに何も見えなかった。 「……俺……死んだのかな……」 ……寂しい…… 待っても待っても何かが来る気配はなかった。 「…………なんでこんな事に……」 涙が落ちた。落ちた涙は底なしの暗闇に落ちていった。死んでも涙は出るのだろうか……? 「…………フッフッフッ……目が覚めたようだな……」 突然、目の前に現れた。あの黒いドラゴンだ。 「ひっ…」 また……殺されるっ……そう思って後ずさろうとしたが、ほとんど後ろに進まなかった。 「この世界はな、我に思うがままの世界だ。この世界にいる間は向こうでは全く時間が進まぬ」 「っ……だからなんだっ!俺は折れないぞ…」 「……フッ……思うがままと言っただろうっ!」 そういうと、ドラゴンの目が一瞬輝いた。 「……っあ♡!?」 ……尻の辺りがビリッとした。びっくりして思わずへんなこえをあげてしまった。 「……まさか……」 「喜べ、貴様が屈服するまで永遠にここで貪ってやろう……♡」 ニヤあとした笑みに底のない恐怖を感じた。舌なめずりをしながら少しずつ近寄ってくるドラゴンが恐ろしくて少しでも距離をとろうと、もがき続けたが体は全く動かなかった。 「いや……嫌だっ……来ないでっ…!」 なんだか体がゾワゾワする、これ以上何かされるとおかしくなってしまうかもしれない… 「…あまりに抵抗が過ぎるなら……次は尻の疼きでは済まさんぞ?さあ…『服を脱げ』」 そう命令されて初めて、俺の体が動いた。だが、自由に動かすことが出来なかった。 「…や、やめて……体が…勝手に……!!」 腕も足も自分の意思で動かすことが出来ない。未だに動いているのは口ぐらいだ。 そうして全部、服を無理やり脱がされて、その服は暗闇に落ちていって消えてしまった頃のことだった。 「悔しいか…?辱められるなど考えもしなかっただろう?今ならまだ、下僕になるというのなら……これ以上はやらんが……」 「……嫌だっ……負けるもんかっ」 そうだ、俺は何も出来なくても……森の外に投げたアイツらが助けを呼んでくれるかもしれない。俺をここから助け出す方法を見つけてくれるかもしれないんだ… 「…助かるわけがないだろう……フッフッフッ……この世界に入れば向こうの時間は進まぬと言ったはずだ」 「信じないさ……!絶対に屈したりしないぞ!」 そう、このドラゴンの言うことを信じることの出来る理由なんてない。ただ、俺は耐え続けるだけでいいんだ… 「ここまで硬い信念は……初めて見たかもしれんな。いいぞ……ますます折りたくなってきたぞ!」 ドラゴンはそういうと、1本、指を伸ばして俺の胸に鋭い爪を突き立てた。 「……っ」 「後悔しても……もう遅い!魔傷爪・操マナブレイク・ドール!」 突き刺さった。ドラゴンの爪が俺の胸を突き刺し、そのまま穿いた。 「……っぁ……そんな……」 ……死ぬ……嫌だ……俺…死んじゃうの……? 血が溢れてきた。零れ落ちていく血も、暗闇の中へと落ちていった……意識が朦朧としてきた、もう……動けない……そのまま気を失って…… 「ダメだ。それは『許さぬ』」 「うあぁぁっ♡!?」 気を失ってそのまま、永遠に眠りにつくかと思ったが、ドラゴンに無理やり引き戻された…強制的にイかされて。 「その傷がある限り、もう体は我ら魔族の物だ。どれだけ信念が硬かろうと、その体だけを淫らな淫売にする事も容易い……どうだ……これでも…まだ、諦めないのか?」 ……これが、最後のチャンスなのだろうか。傷穴はこの空間と一体化したかのようにどす黒く染まってしまった。きっとこれ以上断れば……何をされるかは何となく分かってしまう…… 「…………いや……だ」 信念を貫くのは……愚かな事だろうか?きっとこれ以上は全部で負けて折られるだけなのは分かっているのに… 「……それでいい♡ああ、あまりにも愚かで…可愛いヤツめ♡良いだろう、望み通り折れるまで貪ってやろう!」 ドラゴンにのしかかられた。この後に起こるであろう出来事を恐れて息を飲み込んだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「あっ♡……うぁぁっ♡♡♡!」 何度も何度も口の中を貪られつつ、向き合って犯された後の事だった。今度は後ろから獣のような体勢で犯され、イかされつづけていた。 (……っっ♡やめるなら……下僕になるしか無いんだっ♡負けるもんかっ……♡) 意思だけは未だに折れてはいなかったが、既に体は快楽に堕ちていて、淫らに腰を振ってドラゴンから与えられる快楽を……精液ザーメンを強請っていた。 「っは♡!はあっ……まだ折れないようだな♡♡……ならこれでどうだっ♡!」 ガブリッ!! 力強く噛み付かれた。右肩から噛みつかれて大量にドラゴンの歯による穴が…… 「っ……♡うぁぁっ……♡………なんだ……これ♡」 噛みつかれてまたイった。そしてなぞられるように軽く撫でられるだけでまたイった…… 「フッフッフッ……♡もう……堕ちてしまえ♡コチラに来るなら……我の妻として、毎日抱いてやろうっ♡」 ドチュンッ!! 「っあぁぁぁぁ♡♡♡!!!!」 もう、無理だ……♡ 「あっ…♡ああっ……♡♡……堕ちるっ♡堕ちますっ♡だからもっと……♡」 「もっと……なんだ♡?」 ……もう……戻れない♡ 「もっと♡…イかせてくだしゃいぃぃぃっっ♡♡♡!」 わかっていたかのように、ズコズコと突き上げられて遂に完全に俺は屈してしまった……♡ 「フハハハハッ!!ようこそ…新しい我らの同胞♡!」 「アァァァンッ♡♡♡!!!」 ………幸せだし…俺の願いも叶うって言うから……もう良いよね♡ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「……うあっ!?」 目が覚めると、あの森だった。既に日が沈み、辺りは暗くなっていた。あのドラゴンは居ない、ただ一人、ここで気を失うかのように眠っていたようだ… 「……っ♡」 あのドラゴンに……『イデア』に与えられた感覚は忘れていなかった。上の服を脱いで見てみれば、あのどす黒い傷穴はしっかりと存在していた。そこに服が擦れてしまっただけで軽くイってしまいそうだ。 『………さあ行け、我らの新たな同胞(照井シャイ二ィ)よ♡貴様を召喚した王都の上層、愚かな他の召喚された異世界人共を堕として来るのだっ♡!』 頭の中に、あのドラゴン『イデア』の声が響いた。 「……イエス…マスター♡」 暗くなった森を俺は歩き出した。 さあ……どうしてやろうかな♡
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