21人が本棚に入れています
本棚に追加
気持ちいいの共有2
胸を刺激していた輝彦の手は徐々に下へと降りて行く。
「はる……きもちいい?」
「よく、ない……っ」
「嘘つき……さっきから気持ちいいの伝わってきてるよ……それに……見て、凄い勃ってる……」
「うぅ……言うなら……ばか……」
晴彦は涙を浮かべながら輝彦の手を退けようと動く。
「ぁ……っ」
手を動かしているうちに輝彦の硬くなっているソレに当たってしまう。
「な、に……硬くしてんだよ……」
「はるがエッチだから仕方ないよね」
僕のせいじゃないよと笑う輝彦。
「はるは僕のせいでこんな事になってるけどね……」
輝彦は晴彦に足を開かせ、閉じられないように身体を割り込ませた。そのまま勃ちあがった晴彦自身をパクリと口にくわえ込んだ。
「んあっ……ば、ばかぁ……そこは……っ、んぁぁっ……」
口の中で先端を転がすと晴彦は腰を浮かせながら小刻みに震える。
風呂上がりで、体温も高くなっているせいもあって火傷でもするのでは無いかと思うほどだった。
「口んなか……あ、つい……」
「ビクビクして……かわいい……もっとしてあげるね……んっ」
輝彦は顔を上下させながらジュルジュルとわざと音を立てながら晴彦のソレを吸った。
「ひぁぁぅっ……ンンっ……て、る……やめ……」
「やーだ」
突き放そうと動くも力が入らなくて輝彦の頭を抱え込むような体勢になってしまう。
輝彦は舌を尖らせ先端の窪みをクリクリと抉りなごら溢れ出る蜜を飲み下していく。
「……んっ、はる……さっきからえっちな汁止まらないね……どんどん溢れてくる……」
先走りを指で拭い輝彦はそっと晴彦の後孔をなで上げる。
「ひぐっ……やっ……てる……そ、こは……」
後孔を指の腹で軽く押すとそこはヒクヒクと反応していた。
「物欲しそうに動いてるね……わかる?」
先走りがそこまで垂れてくちくちと微かに音を鳴らす。
ゆるゆると周りから丁寧に解していき、ツプリとまずは1本押し入れる。
「んくっ……ぅあ……っ」
まだ数える程しかいじったことの無い後孔は違和感に蠢く。
「狭いね……昨日はココ触らなかったの?」
「……さわっ、て……ない」
輝彦に触れらた時はすごく気持ちよくて腰が溶けそうだったに自分で触れた時に全く気持ちよくなくて触れる事をしていなかったのだ。
「そう……なら僕がいっぱい気持ちよくしてあげなきゃね」
そう言うと輝彦は内部を広げるように指を動かし始めた。
「んんっ……ふぁっ……」
一瞬だが、内部の一部に触れた時、晴彦は大きく腰を揺すった。あの快感が身体を駆け巡ったのだ。
「やっぱりここ気持ちいいんだ……」
いつの間にか増やされた指で前立腺の周りを緩く擦りあげられる。微妙に前立腺とは違う所の刺激で晴彦は身体の奥が疼くような気がした。
「はぁんっ……んんっ……」
「はる……やらしいね……腰動いちゃってるじゃん……」
「……っ」
確かな快感を求めて晴彦は無意識に腰を動かしてしまっていた。
恥ずかしくなりピタリと動きを止めて、輝彦に動かしてと懇願する。
「ここ……?」
「んゃっ、ちが……ァッ……もっとおくぅ……」
「こっちかな……」
輝彦はわざと違う場所ばかり触れながらも晴彦を煽っていく。
「やぁっ……てるっ……そこじゃな……っ、おくっ、おく……痒いの……」
焦らされて身体の疼きがさらに増した晴彦は言った。
「……でも、指じゃ届かないよ?」
「てるので……かいて……おねがっ」
ようやく求めていた言葉を聞けたようで輝彦は満足そうに笑って晴彦の頭を撫でた。
「ふふ、いいよ……たくさん僕のでかいてあげるね、おにーちゃん……」
輝彦はわざと晴彦をお兄ちゃんと呼ぶ。そうする事で背徳感が増して晴彦の感度が上がった。
ローションを継ぎ足し、輝彦のソレにもたっぷり塗りたくる。それから待ちわびているようにヒクヒクと蠢く後孔へと宛てがい、ゆっくりと挿入していく。
指とは比べ物にならない熱と質量を感じて晴彦は身体を震わせた。
「な、に……なんでぇっ……そんな呼び方……」
「その方が気持ちよさそうだから……いいでしょ、おにいちゃん」
案の定、晴彦はその呼び方で呼ばれる度に締め付けをきつくする。
「らめっ……そんな、やめ……んんッ……」
「ダメじゃ無いでしょ……さっきより中うねってるよ……」
僕には嘘つけないね、と耳元で囁く。
「……それにね、さっきからずっと気持ちいいの僕に伝わってきてるからね……」
普通では感じないだろう共鳴するような感覚で輝彦と晴彦は互いに快感を感じあっていた。
「はぁーーっ、んん……て、る……てるっ」
「は、る……キツい……そんなに欲しかった……?」
「ちがっ……わかんな……いつもと違うの……っ」
1人でするのとは全然違う快感に訳が分からなくなる晴彦。強すぎる快感に頭を左右に振りながらシーツを掴む。
「……はる、声かわいい……。でも、もう少し抑えないとね……まだ母さんたち起きてるかもだし……」
少しかすれた低く響く声で囁かれて晴彦は口を噤んでしまう。
「ひゃんっ……んんっ、んぅ……」
晴彦は声を抑えようと必死に手で塞ごうとするも、律動で維持できずにいる。
忘れずに前も刺激すると、内部の締まりがキツくなった。
指では届どかない奥の方まで穿たれながら晴彦は涙とヨダレで顔を濡らしている。トロトロになったその顔を見れば感じている事がわかる。
「きもちいね、はる……」
「んぁっ……ぃ、い……てるっ」
「はるの中……熱くて、溶けちゃいそう……っ」
ぱちゅぱちゅと音を立て抽挿が繰り返され、呼吸が上手く出来ない。
「……はる、キツいから少し弛めて……んっ」
「でき、な……アッ……んんっ……」
頭がぼんやりしてきて身体の熱はどんどん高まっていく。
いつの間にか輝彦は挿入しながら晴彦の胸に顔を埋め、突起を甘噛みしたり、舌で転がしたりしながらもう片方は指で刺激、そして反り返って腹に着きそうな晴彦自身も包み込んで上下に擦り上げる。その器用さに驚きながらも晴彦は全身を震わせながら感じていた。
「そ、んなぁっ……ぜんぶ、だめ……だめぇ……っ」
「んッ……はぁ……さっきからダメダメって……嘘はダメだよ」
「う、そ……じゃな……気持ちよすぎて……だめ、なのぉっ……ぉんっ」
「そっか……イきそうなんだ……」
「ンっ……」
「……なら、一緒にイこ……僕ももう出ちゃいそう……っ」
輝彦は晴彦の唇を塞ぎ一気に動きを早める。これでもかと言うくらいに抱きしめると、晴彦もぎこちない動きで輝彦の背中に手を回した。
「んんっ、ん……ンゥッ……」
「んッ……出すから……はる……っはる……うっ」
「んぁぁっ〜〜ーー」
奥を一際強く突き上げ、輝彦はたっした。同時に晴彦も精を放ち、輝彦の腹を汚した。
「うぅ……てるの……まだ……ドクドクして……る……」
「はるも……沢山でたね……あれ、はる……?」
晴彦はくてんと脱力し、目を瞑って反応が返って来なくなっていた。
「寝ちゃってる……」
輝彦はそんな晴彦の頭を撫でならがら笑いながらそっと呟いた。
「またしようね、おにーちゃん」
《終》
最初のコメントを投稿しよう!