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薬が効いている間に洗濯物も干せたらいいんだけど。
僕が原因でシーツとか取り替えなきゃいけなくなったわけだし、葵咲ちゃんに干してもらうとかやっぱり忍びない。
なんて思っていたわけだけど、洗濯が終わるまでって思って布団に横になったのが運の尽き。
いつの間にか寝てしまっていて。
ハッと目が覚めたらバルコニーにシーツがはためいていた。
ノロノロと枕元に置いた携帯に手を伸ばして葵咲ちゃんにコールする。
「ごめん……葵咲、洗濯物」
干してもらってしまって……って言おうとしたら、『理人のバカ! もっと私を頼ってよ』って叱られてしまった。
僕は少し考えてから『じゃあ……ごめん。寝室……。シーツとか剥が、したままにな、ってるし、布、団も僕が洋間、に持って来、ちゃっ、てるから……夜は新しい、の出してそこで休ん、でもらえ、るかな?」
葵咲ちゃんが吐息とともにうなずいたのを確認して、僕は身体の力を抜いた。
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