人肉ソーセージ工場

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人肉ソーセージ工場

 10年以上前に見た悪夢です。  インパクトが強くてまだ印象に残っています。 ―――――――――――――――  人肉をソーセージにするという噂の工場。  そこに学生に戻った私とクラス全員が、社会科見学の名目で工場に行くことに。  工場に入ってそうそう、辺りが霞んでくる。  誰かが「毒ガスだ」と叫んで、息をしないように命からがら次の扉へ。  重い鉄の扉を開けると、奇妙な男が立っていた。  シルクハットに黒いスーツ、ピエロを連想させる動き。  その男が言った。 「今から、おもしろいゲームをしよう」  男は続ける。 「君たちは、この工場からは出られない。そうそう、知っているよね、この工場が人間の肉をソーセージにしてるってこと」  男は、なぜか嬉しそうにその噂は本当だと言った。  そして、男が指をパチンと鳴らすと、私たちはきれいに二列に並んでいた。 「みなさん、親友同士で並んでいただきました。これからゲームをはじめるから前を見てくれ」  男の言葉に前を見れば、二つの滑り台があった。  左側は上から大きな刃物が突き出ており、右側は滑って降りたその下が針の山ならぬ刃物の山。 「これは、親友ゲームです。どちらか一人が死を選べば、どちらかは工場の外に逃げられます」  男の言葉に、私たちは黙りこんだ。  恐ろしいというよりは、わけがわからない。    先頭にいた女子二人が、滑り台に上がる。  一人はひたすら泣いて「ごめんね」と繰り返していて、もう一人は「いいよ」と静かに話していた。  謝られてる女子が左の上から剣が突き出た滑り台の上に乗る。  その女子は剣に刺さって死んでしまった。  泣いていた女子は「ごめんね」とずっと泣きながら、滑り台を降りた。    途端に剣の山が消え、普通の床になり、滑り台を降りた女子はそばにあった扉から外へ逃げて行った。  その時、私たちは初めて理解したのだ。  これは二人のうち一人のどちらかを犠牲にして、どちらかが助かる最悪のゲームなのだと。 ――――――――― ここで目が覚めたので、この続きは不明。 全体の雰囲気は「世にも奇妙な物語」の世界に迷いこんだ感じだった。
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