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地獄のような球体。
ようやく(?)悪夢を見た。
2021.4.9
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近所の橋が通行止めになっていた。
用事があったので、橋の近くまで行ったのだが、引き返そうとした。
その時に、変なものを見る。
橋の中央付近に、大きな透明な球体が浮かんでいるのだ。
その中には人間がたくさんいるように見えた。
さすがに人形なのだろうと思った。
そうこうしているうちに、球体がぱかっと開く。
中から人間がわらわらと出てくる。
人形だと思っていたので、めちゃくちゃ驚いて声も出ない。
付近を見回っていた人に、避難所に連れて行ってもらう。
なんでも、あの球体は数年前に突然、現れたそうだ。
そしてこの付近の殺人鬼や凶悪犯罪者の類を全部、球体の中に吸い込んだらしい。
そして、球体にいる間は、その犯罪者たちは眠っているそうだ。
しかし、年1でどういうわけか球体が開く。
その時は球体の外に犯罪者が出て来ることができるし、なぜか球体の中にいることで悪意が増すそうだ。
だから、球体から外に出た時は、以前よりも増して凶悪度が増し、とにかく人を見れば遅いかかってくるそうだ。
一言で言えばめちゃくちゃ危険な球体である。
その危険な一日をなんとか生き延びるため、私はこの出来事を子どもたちに教える係になってほしいと言われた。
子どもたちを怖がらせず、尚且つ、この日に対して危機感を持つようにしてほしい、と。
ものすごい難題だなと思いつつも、避難所にいた子どもたちに話しかけてみる。そしてこの球体の話を怖くないように話すが、まったく怖がらないし危機感も持たない。そりゃあそうだろう。
あの球体がいかに危険で、年1で開くから近づかない、その日は避難するというのをちゃんと伝えたほうがいいよ、と球体の事情を知る人に話してみるか。
そこで目が覚めた。
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今回は悲惨なシーンなどはなし。
球体に人間が詰め込まれている、というホラーみたいなシーンはちらっとある。
でも、一瞬しか見えなかったので、私自身も夢の中であまり怖がっていない。
だから子どもたちに伝える時もまったく危機感がなかったのかもなあ。
本当の出来事だったらめちゃくちゃ怖いのに……。
起きてからぞっとするような夢だった。
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