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でもでも、やっぱりお互い気持ちよくなって来ると、ついつい気が大きくなってきて、やりたくなってしまうんだよなぁ。ぎゅうと兄を抱き締め、首筋に舌を這わせていると、
「知玄……」
兄が苦しそうに言った。兄が前方向に身体を捻った。ぢゅぽ、と僕のものが兄の中から抜ける。
「知玄、前からして」
珍しく兄が積極的だ。僕は嬉しくなって勿論! とふたつ返事で答える。避妊具はちゃんと根本まで装着されている。枕を兄の腰の下に差し入れ、兄の上に乗り、大きく開かれた脚の間に、僕は身体を沈めた。
「んんっ……あっ……!」
背中を仰け反らせる兄の腰を僕は両手で掴み、ぎゅっぎゅっと下半身を兄に押し付ける。僕のものはめりめりと奥深くまで入り、Ωの大事な部分に侵入する。まるで一組の刀と鞘みたいに、僕らの身体はぴったりと添う。
「あ……気持ちいぃ……」
兄が蚊の鳴くような声で言う。
両手を繋ぎ、指と指をしっかり絡め合う。すごく気持ち良くて、気を抜いちゃうとすぐに出してしまいそうだ。
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