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「お兄さん、お兄さん」
僕は無茶苦茶に兄に口付ける。布団の中が熱気に満ちていて、身体と身体の隙間にちょっとくらい外気が入り込んで来ても冷めないほどだ。
「お兄さん、動きますよ」
「ん……」
ゆっくりとグライドを始めると、兄の中がきゅうきゅうと僕を締め付けてきた。布団がずれるのにも構わず、僕は腰を前後に大きく動かす。仰け反る兄の首もとを貪るようにしゃぶる。腰の動きを変えて小刻みに激しくすると、兄の内腿がひきつるのを脇に感じた。
「は、あ、あ……とものり……!」
僕が鼻面で兄の上着を押し上げ、昔より少し薄くなった胸板の頂を啄もうとすると、兄は慌てて繋いでいた手を振りほどき、上着を引き下ろして、「そこはダメ、やだ」と、いやいやと首を振った。その姿が大変色っぽくて、僕の興奮は最高潮に達した。
「お兄さん、そろそろ……」
早急に腰の動きを激しくすると、
「あ……やだっ……それ、おかしくなる……あっ、ああっ……………あ。」
突然兄のテンションがすとんと地に墜ちたので、僕はつられて兄の視線の先に目を向けた。
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