◆ハッピーエンド◆

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「あなたがシャルロットと恋人になったとき、本当に驚いたわ。それに王が大反対したわよね。それはあなたたちが兄妹だからなの。今まで隠していてごめんなさい。そしてアズール隊長、あなたまで巻き込んでごめんなさい。シャルロットの婚約者に仕立て上げたのはそういう理由からなんです」 お母様の長い話を聞いた私たちは、それぞれがそれぞれに考えることがあり、しばらく黙った。 といっても、私はシャルロットの姿でありながら菜子なので、お母様の話をなるほどと感心したし、私の知っている本の内容から大幅にずれていることに不思議な気持ちでいた。やはり私がこの世界に来たことで、未来が変わってきているんだと実感する。 お鍋がコトコトと沸いている。 私は席を立ってキッチンへお邪魔した。お鍋の蓋を開けると良い香りが漂う。 「とりあえず、お夜食食べません?お母様に作ってもらったのはアクアパッツァっていうお魚料理で、私の国の料理なんです」 「私の国?」 ジャンクとお母様が不思議そうな顔をする中、アズールは眉間にシワを寄せた。
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