きっと まもる 4

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―  この国は、深刻な働く人不足を解決しなけ ればならないので『13才から労働』を義務 としました。逃げ道はつくりません。 しっかりと、 労働者確保のため、サッサと、法律で決めて しまったのです。                            ―                       …ガヤガヤガヤ… …ガヤガヤガヤ… 「だから、『ちょこっとDAIMU家族』劇団  では、君たちが『ファミリー』となって…」 「これは、今すぐに、君たちには分からない  かもしれないが…、君たちが、私のところ      で働いてみると分かることだよ…」  ???    ???    ??? ずいぶんと、時間をかけて、長い、説明を聞 かされ、くり返し、今の、 この国の困っている状況を聞いたのですが … それでも、 何だか、分からない仕事です … この『 ちょこっとDAIMU家族 』って、 そんな仕事、いままで、ノリ君たちは聞いた ことがないですし、そんな『 ファミリー 』 を見たことがない?のですから … でも、 このオジサンは、大げさな感じでも、 フザケテイル様子ではないですし、 校長先生も、 「 このお話しは冗談ですよ 」なんて事 は言わないのです … こんなに? 分からない事だらけなのに? 『 ちょこっとDAIMU家族 』劇団の  説明は終わってしまいました。 それからも『 お仕事説明会 』では、 次々と、お仕事が紹介されましたが、 ノリ君は、 気になってしかたがありません。 …パタパタパタ ぴた! 「 ねえ、ノリ君、ワタシ   『 ちょこっとDAIMU家族 』劇団   気になっているの、だって、    そんなこと、信じられないし … 」 学校の帰り道。今日は、 めずらしく、待っていたかのように、 サーラちゃんがノリ君に走り寄ってきました。 このまま家に帰ると、 ヒミツの仕事のことだから、 だれにも相談できずに、 1人で、悩んだままになってしまうし … サーラちゃんが話しかけてきてくれたので、 ノリ君は少し気持ちが落ち着けそうです。 「 ぼくだって、一番、    気になるさぁ …、だって、    そんなこと、今までに    聞いたことないし、みたこと         だってないじゃん … 」 「 信じられないよ、    これが、本当だったら、  『 お芝居しているお母さん 』と、   一緒に暮らしている人がいたり、  『 お芝居しているおじいさん 』と、   一緒に家でごはんを食べていたり?             て? こと? 」 「そうよね… でもね、   絶対に、ヒミツの仕事   だって云っていたでしょう …   だから、本当のこと   知っていても云わないから、   だれも気づかない?     ん?じゃないかな? … 」              …ンンン? 「 え~、気づかない?     急に、だよ!   メンバーが変わってたり?     家の中に、   違う顔の人が居たら?    『 あの人だれ?』って …」             …ンンン? 「 う~ん、    そこは分からない … 」          …ンンン? 「 な ⁉ 本当かなぁ … 」          …ンンン? なんだか、せっかく、一緒に帰りながら、 話しをしてみても、この2人だけでは、 スッキリできそうにはないようで、  もう、途中から、お互いに黙り込んだまま、 ただ、並んで歩いて … この日は、スッキリできないまま、 それぞれの家に帰って往きました … … アン ❣ … … アン ❣ …          … フリフリ …      … フリフリ … 「 あ! マモ太、ただいまー 」           … アン ! … 「『 ちょこっとDAIMU家族 』劇団か …」  … アン? …   ???   ???   ??? それから、3か月が過ぎて、 13歳のノリ君たちは、 この国で決められたとおり、 その、 義務を果たすために、 新社会人としての、 春を迎えました。 ノリ君は、 営業日とローテーションも考えられた、 5つの仕事に就きます。 月曜日:スーパーマーケットでの    モニターチェックのお仕事。 火曜日:宅配の集配センターのレーン、の、    モニターチェックのお仕事。 水曜日:公住の、引越しが終わるまでを、        お手伝いするお仕事。 木曜日:バスの自動運転の運行チェックの、             お仕事。 そして … 残りの1つ、金曜日は、 あの、とても、不思議な、 『 ちょこっとDAIMU家族 』劇団の        お仕事を選びました。 — それから?は… あっ!と?いう間に時は過ぎて往き! …あぁ~! だから!        とうとう!です! この日! とうとう! お仕事が、スタートしました!    …ノリ君は大丈夫?でしょうか? でも … さっそく、 月曜日のスーパーマーケットのお仕事では、 ノリ君には、興味深い事も … それまで、 ノリ君は、食用のお肉やお魚などは、カット されているものだけしか みたことがなかったのですが … 大きな冷凍庫から、牛.豚.鳥.魚が出てきて、 そこで加工されるので、その體、部位までが 解ったり、魚の種類に詳しくなったりと …             「… !うわぁ~ デカイ‼ …」 モニターを視ているだけのお仕事でも、 勉強になる事もあったみたいで、 ノリ君は、 新しい環境でも、 それに、ここでは、 「 座り仕事 」なのに、 ジッとはしていられずに、 積極的に!動きます。 火曜日の宅配の集配センターのお仕事では 荷物が止まることなく、運びこまれては、 行先に分けられて運び出されて往きますが、 そこでは、地図を視る事が多くなり、 この町にもずいぶん詳しくなって、                 「… へぇ~⁉ …」 だから、 マモ太のお散歩エリアも、 拡がっていきそうで、 これからの楽しみにもなりました。 でも、 水曜日のお仕事では、 その気持ちに変化があって … 公住の引越しのお手伝いのお仕事では、 その作業の時には、チョットの間だけ、 そのご家庭の様子をみることになり … そこで、 『 ちょこっとDAIMU家族 』劇団の 仕事にも? 関係がある? 事に、 気づいたりもして …         「…ん~ん?」 この、 お仕事でおじゃました、ご家庭の中には、 明るく、幸せな、ご家庭だけではなくて、 困りごとのあるご家庭も … その中には、 とても心配な、 一人暮らしのおばあさんの お住まいもあったのです。 このおばあさんは、ずっとここで暮らしてい ましたが、最近は、少し、身体が弱ってきた ので、 少しでも、便利の良い様に、バス乗場の 近くに、引越しをする事になっていま した。                  でも、 困っているのは、それだけでは? ないのかもしれません … 家族を想う気持ち、の、事 … ノリ君は、この日、 このおばあさんの家で、壁にかかってい る小さな写真が目に入りました。 それは、 10才くらいの、笑顔の、麦わら帽子が似合う 少年と柴犬の写真。 この写真は、色も変わり、古くなって? いても、ノリ君には、それはおばあさんの、 とても大事なものだと、すぐに分かり、         「…うん!そうだね!」 だから、 新しいお住まいにも、必ず持っていくように、 『 チェックリスト 』に記しておきました。 でも…、この日のノリ君は、帰り道に、 何とも言えず、気分がしずみ …                           「…ぅ う~ん…」 それでも … 次の日の木曜日、バスのお仕事に往った ノリ君は、ちょうど、このおばあさんが、 バス乗場の近くに引越すことになっていたの で、その場所を確認する事ができました。 そして、この日、バスは、それぞれの時間 に遅れる事なく、人々を安全に目的地まで 届ける事ができ、 ノリ君は、なんとか順調に、この、モニター チェックのお仕事もできました。 でも …          「…ぅ う~ん…」 帰り道では、やはり、 気分は少し …                        「…ぅ う~ん…」 ノリ君は、 金曜日になっても、 何だか、スッキリしないまま、あの 『ちょこっとDAIMU家族』劇団の お仕事に向かいました。 金曜日は、 5つめ、の、お仕事の日。 そ・れ・と ! うれしいことに! サーラちゃんも一緒の日。 ノリ君は、 「 独り 」ではなかったのです。 だから、 気持ちを切り替えられると、 良いのですけれど … ノリ君は、 サーラちゃんと一緒に歩いていると、 昨日までの「 独りぼっち 」とは違う、 仲間がいる、ありがたさ、を感じ、 明るいサーラちゃんと、 オシャベリしながら進むうちに、 しだいに …            いつもの元気さをとりもどし、 2人で、 仕事場だと指示されたところに 向かって往きます。    …スタスタスタスタ         …トコトコトコ そこは、 …スタスタスタスタ       …トコトコトコ 普通?の、オフィスビル。でも、 …スタスタスタスタ       …トコトコトコ 静まり返った、そのビルの入り口からすぐの、 うす暗い、階段を上がって、案内図どおり、 その階に着き、 …スタスタスタスタ       …トコトコトコ やはり、陽の明かりが差し込む窓がないので、 うす暗い、ドアだけが、ズラッと、ならんだ 通路を、用心深く、2人が進んで行くと、 …スタスタスタスタ       …トコトコトコ              その通路のまん中くらいの処の、ドアに、 ただ『 出入り口 』と書かれたA4サイズの 紙が、ペラッと、テープで貼ってあるだけの ところがありました。 …スタスタスタスタ       …トコトコトコ このビルの中でも、1番、目立たない、 このドアが、2人の、今日の仕事場の入口?           「んんんんん?」 「…え?」 けれど、そこにも、 だれもいないみたいなので、 きっと、ノリ君たちが困らないようにと、 とりあえず紙を貼っただけみたいです。 「んんんんん?」           「…え?」 でも、こんなに、目立たないように? しているのは、ヤッパリ、 怪しいところ?なのでしょうか?… すると …             『 だン! 』っと、 いきなりそのドアが開き … ウンウン… 「 やあ、おはよう!まっていたぞ、  まあ、そんなに、  ムズカシイ 貌をしないで、        さあ、中へ入れよ!」              ウンウン…           …にこり どうして? 2人がここへ辿り着いたのかが 分かったのでしょうか … 「 …は?」        「 ぇっ… え?」 さっきまでの空気をかえるように、 あのオジサンが勢いよく出てきました。 …だだっ                  ウンウン… それに、なんだか、初日から、 なれなれしいオジサンですね。                「はぁ~?」 「え?なに?…」 これには、 ノリ君とサーラちゃんが、        警戒しているのに、 ゼンゼン気にせずに、 『 ちょこっとDAIMU家族 』 劇団の中へ、2人を連れて行きます。 それでも、まだ、警戒し、 ノリ君とサーラちゃんが、 「 え! 」「 ん⁉ 」 って! キョロキョロしながら、 周りを見てみると、そこは、 机と椅子、テーブルとソファ …で? ただの、ふつうの事務所ですが … それでも、さらに、 辺りを「 え!」「ん?」って見渡すと … となりの部屋には、衣装と、かつら?と、 帽子。それに?… ランドセルやサッカーボール、虫かごや、 ぬいぐるみ、なども置いてあります。 「 あ~、ここはなぁ、  新人が、『 変身 』する処、  だから、  ”子供に変身する” モノが      置いてあるのさ… 」             ウンウン…                「 このビルの中には、 『 変身 』する場所が、  たくさんあって、ちがう  メンバーたちとは、遭遇?  しないようになっているんだ 」              ウンウン… 「 何てったって、ヒミツの仕事!  だからね、『 秘密基地 』のように。  な!どうだ?まさかここが、  『 ちょこっとDAIMU家族 』の  事務所だなんて、      だれも、気づかないだろ?」              ウンウン… 「 それと!良い ニュースだ!  君たちの同期、  新卒は、10名、全員!  入団してくれたぞ!だから、  2人ずつ、     ペアを組んでもらった!  心強いだろ!安心して、      仕事をしてくれ!」             ウンウン…             「 え?安心…」       「…ん?心強い…」 これ … 少しも ? ノリ君たちに質問の時間も与えずに … この、2人の、不安顔?が気になったのか、 オジサンは、安心させるかのように、早口で、 自信タップリに、ココの案内をすませると、 休むことなく、さっそく、 本日の任務「役どころ」の説明を始めました。              「 コホん… さあ!今日は、あと、       2件!仕事がぁあるぞ~!」               ウンウン… コホん… 「 1件めは、一人暮らしの  おばあさんの家に行って、  おばあさんが、     お母さんだった頃の、  小学生の息子さんに 『 変身 』して、新しい  住まいに、引越しを       してくる役だ 」           ウンウン… コホん… 「 そ・し・て! 2件めは、  ご両親が、仕事で、  家からずいぶんと離れるから、  心細く、        初めて、1人になる、  小さな男の子の家で、  たのもしいお姉さんに 『 変身 』して、一緒に、       留守番をしてくる役 … 」              ウンウン… ノリ君とサーラちゃんの 様子をうかがいながら、 本日の任務の説明をしていたオジサン で             したが … ノリ君は、 その途中でも、待っていられないのか、 話に割り込んできました。 「 あ!ねぇ、その1人暮らしの、    おばあさん、息子さんは?    もしかしたら、柴犬を、      飼っていなかった?」 オジサンは、まだ、おばあさんの家の事は、 くわしく話していなかったので、ノリ君の この様子にビックリしました。 「 ん? あ… そう…、  息子さんは、子供のころ、  柴犬を飼っていたらしいな。  今は、息子さんが、仕事で海外に  往っているから、おばあさんは、      一人暮らしになったんだ 」               ウンウン… 「 息子さんは、もう、  40才くらいだけれど、  おばあさんは、  その息子さんが、  小学校3年生のころの  思い出が1番、強くてなぁ、  そのころの息子さんの、母親、  その気持ちのままなんだよ …」              ウンウン… 「 だから、今回、  引越しをするそうだが、  小学生の頃の、  息子さんと一緒じゃないと、  引越しが、できないと     思っているらしい …」             ウンウン… そうでしたか … この一人暮らしのおばあさんは、 思い出の中にいるようですね … それを、離れている息子さんは、 とても心配しているのですね。 「 そう …、ぼく、   この前、そのおばあさん   の家に行ってきたし、   息子さんの写真も、       みてきたし …」 「 だから…、   おばあさんのことは、   ぼくも心配をしていて …   ずっと、気になって      いたんだけど… 」 … うん!きっと、  ぼくとマモ太で一緒に動けば、  おばあさんにも安心して、     引越しをしてもらえる!… ノリ君は、 やる気が出てきました。 「 ぼくなら!チャンと、    子供のころの息子さんに、    変身できるよ。マモ太と、    一緒に、引越しが終わるまで、         頑張れちゃうよ …」 ぇへん! 「 マ、カ、セ、テ、     ク、ダ、サ、イ ‼ 」 ノリ君は、ピッと背すじをのばし、 ケイレイをしました。 「そうね …、私は、   お姉さん役ね!   上手に、変身するわ!   大丈夫、   カワイイ弟を守って!   お留守番をつとめてくる!」 2人は、 初めての『 変身 』なのに、 とてもハリキッテいます、 オジサンは、 とても、嬉しそうですよ。 ウンウン… 「 この任務は、  人と人との、 『 ふれあい 』『 助け合い 』が、  求められるんだ。  むずかしいことも、      もちろん、あるが …」              ウンウン… 「 2人の気持ちは、  きっと、伝わる!  では、新人!タノンダゾ!」             ウンウン…    「 はい!」        「 はい。」 ノリ君は家にいったん還り、 マモ太を連れてきました。             … アン!… 2人と、マモ太は、さっそく 『 変身 』して、 それぞれの家へ向かいます。 ノリ君は、麦わら帽子をかぶって、 マモ太の首輪を、 写真の中の柴犬と同じ色に替え、             「 ただいまぁ~!」        … アン!… 一緒に、おばあさんの家に行き、 引越しのお手伝いをしました。             マモ太は、 おばあさん宅で飼われていた柴犬に、 ?ナリキッテ?います。           … エへっ!… おばあさんは、そんなマモ太とノリ君と、 引越しの準備をするうちに、すっかり、 表情は明るくかわり、 にこり… 「 ほら!ほら!それは …     こっちの箱に入れて!」                      … ドタバタ … 「 は~い!」            … ジタバタ? …              … アン ❣ …           … フリフリ … ふしぎと、いつもよりも動く事ができ、 スムーズに引越しをする事ができました。 ノリ君は大切な写真も忘れずに持っていき、 一番目立つ、リビングのタナの上に、 そして、柴犬のぬいぐるみも、新しく、 そこに … zzzzzz… おばあさんは、引越しで疲れたのか、もう、 横になってお昼寝をしています。          … gu~gu~ … その夢の中には …   … マモル、おかえり … ノリ君は、おばあさんの、おだやかな様子を 確かめると、マモ太と、ソット外に出ました。 今回は、初めての任務なので、 オジサンは心配で、少し離れた処で、 ノリ君を視ていましたが、 それに気づいたノリ君は、     「 無事、任務終了です!」 『…よし!』     ウンウン… オジサンは満足そうに肯き、 そして、マモ太の頭をなでると …            …ん?        このシッポは?… 何か?不思議そうですが … 持参した水筒の水をくれました。 …タタタタタ         … アン ❣ … そして、オジサンは、 海外の息子さんにメールで、 【 ➤ ご家族様は『 ファミリー 』   と、一緒に訪れた柴犬とも、   楽しそうにふれ合いながら、   お引越しは無事に、       終了致しました。】 と、報告をしました。 そのメールを見た息子さんは、 「 お!」… ふと 昔を思いだし、 おばあさんのために、また、 番犬を飼う事を決めたそうです。 一方、サーラちゃんは、 初めて、お留守番をしている、 小さな男の子のお宅に往くと …                「 ただいまぁ~!」 ( 男の子は、  お母さん、お父さんから、  遠くの学校の寮に入っている  お姉さんが、  今日、帰ってくる、と、      聞かされています…)      なので… 最初は、初めて逢った お姉さんに、 不思議そうにしていた 男の子ですが … サーラちゃんは、 ハリキッテ、 頼もしいお姉さんに ナリキッテいるので、 そのうちに ... サーラちゃんが持参した、 サッカーボールで仲良く遊びだし ... 本当に、サーラちゃんは器用です。 さらっと … リフティングを教えてあげていますよ…        「… ほら!シューズの、   ここ!       紐を結んでいるところに、    ボールの中心を       あててみてね …」   「 うん!」              「 … そう! ワンバウンド       させてからね!」 「 うん!」 これは … スキンシップも考えながら、 見守っているようですね。         「できたよ ❣ 」         「 … だね ❣ 」          男の子は、イッパイ、カラダを動かしたから なのか、いまは、気持ち良さそうにお昼寝を しています。              その、夢の中にも、  … ワァ~ ! カワイィ !     タヌキかな、でも ? … サーラちゃんは、 男の子の両親が帰宅するのを待って、 チャンと、報告をします。 そして、 このご家族の、 「ファミリー」として、 これからも、依頼があれば、 来ることになりました。 「 ご報告も、終了しました!」            『 よし!』               ウンウン… そう! ここにも、やはり心配で、様子を視にきた、 でもニコニコ顔のオジサンと、ノリ君と、 サーラちゃんは、 一緒に劇団に戻ります。              でも… ノリ君とサーラちゃんは … 2人とも? なんだか、カラダが、 温かいことに気づき、 「 ん … あれ? 」 「 …うん   なんだか?    ポカポカするね!」 ウン!         ねっ! 顔を見合わせ … ほっこりしてますね … 『 よし!   本日の任務はこれで完了!』              ウンウン… オジサンは、ニコニコ顔のまま、 大きな声で終わりの挨拶をしました。 それに、2人は、 負けないくらいの元気な声で、 『 ハイ!』 『 はい!』             そしてこのあと… サーラちゃんは帰宅すると、 この日は、おばあちゃんと、 一緒にお風呂に入りました。 いつもは、 独りで済ませていたのですが、 おばあちゃんが 話してくれる 日本昔話 も楽しく、 「 ほほほほほ!」        「 フフフフっ!」 お風呂場はにぎやかになりました。 ノリ君は、 マモ太とボール遊びを始めました。 …タタタタタ!       …タタタタタ!   …アン! …アン!  …タタタタタ!       …タタタタタ! 「 ぇえ-------?    まってよ-------!」   …アン! …アン!  …タタタタタ!       …タタタタタ! マモ太はスイッチが入ってしまい、 なかなかノリ君にボールが戻りません。 ノリ君も、 マモ太を追いかけ汗ばむ ほどです。                  ...ころん … アン!…   ボール遊びが終わり、 少し疲れたノリ君が、マモ太に、 リード紐をセットすると、 急に? マモ太は、何か! ヒラメイタようで! まん丸 おめめを大きくして、 ノリ君に訴えます。 … アン!… ~  ノリ君、今日のおばあさんに、    あの畑で働くおばあさんを、    紹介しましょう、きっと、     良いお友達になれますよ! ~             … アン!… マモ太は、おばあさんの畑へ、 向かってドンドン進み、 リード紐を ピン!とさせます。 「 あぁ~!なに?   どうしたの?    もー 行きますよ!」 ノリ君は焦り、 歩き出したのですが … あら、でも …             …ぴぃ~ん!  「 っ!… へ?… あっ !」           ドタッ!  …ばったん! マモ太に強く引っ張られたので、 躓き、転んでしまい、 そのせいで、 胸を強く地面にぶつけて … 「 ぐぅっ…ぁあ…胸が…         苦しぃ…!」       …ドドドドドド … …ドドドドドド … …🕕🕔🕓🕒🕑🕐🕛🕚…    …🕕🕔🕓🕒🕑🕐🕛🕚…      …ドドドドドド … ノリ君の周りは、 地震のように揺れ出して …    🌀 🌀 🌀 🌀     🌀 🌀 🌀 🌀    🌀 🌀 🌀 🌀 ノリ君は クラクラとしながらも … 「 うわぁあああ!」 …🕕🕔🕓🕒🕑🕐🕛🕚…    …🕕🕔🕓🕒🕑🕐🕛🕚…              「もぉ 〰!」      「…ぅう! 苦しぃ 〰!」 !pipipipipi!    … アン!…       … アン!… ~ ノリ君!起きてください!   朝のパトロールの時間ですよ‼ ~ … アン!… … アン!…            pipipipipi!   「 …うわぁ!マモ太⁉   も! 重たいよ!なんで?   く! 上に乗ってるの?   わかった ---!        起きますよ!       ん? え? ベッド?」 苦しそうに目覚めたノリ君の上には、 マモ太が " どㇲん!” っと 乗っかり、 ノリ君の顔を舐めまわしています。 「 ぅっわ -----ぁ !   ヤ・メ ・テぇ----!」 ノリ君は、 マモ太のおかげ?で、 ようやく、お目覚めです。 でも…               … ん ”? あれ?ここ ?      … キョロキョロ …       あ?れ?… 夢?… … え?こんどは、   未来?それとも、   すぐのコト⁉ なの? … ノリ君は、寝ぼけているのか キョトンとして… 「 … なんだか …  あの古い双眼鏡覗いてから、  オカシな、コト?     バッカリジャン …」          …もゃもゃ…  … で さ?     あの畑のおばあさんも?           マモ太も?…     …なんであそこに?           い・た・の?… ?? ん? ??  「 … ん?それ… に …   ぼくの13才?って?    あれで…?善いのかな?」         ?? ?? ん?  … アン?… ノリ君は、また、 『 ? 』がイッパイです。               でも ほらほら … おばあさんは、もう畑にいらして、 今朝も、 野菜たちのためにと、 働き出していますよ! 「 … 今日は、  気持ち良く目覚める事が  できたよ … ぁあ 良い事が        ありそうだな!」 おばあさんは、 野菜たちに話しかけています … それは、 ノリ君たちを 待っているかの様に、 その畑の美味しい野菜を、 食べさせてやりたくて … と …
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