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彼は
興奮する私を落ち着かせようと
私に口づけをした
私は
彼の口づけを
恍惚と受けていると
視線を感じ
そちらの方をみると
アンソニーがそこにいた
アンソニーの葉が少しずつ
色好きはじめ
徐々に真っ赤に染まっていった
ああ
なんてキレイなんだろう
と
思っていると
彼が何か私の名前を呼んでいるみたい
何を彼は言っているのかしら
誰に話をしているの?
トギレトギレに
聴こえる彼の声
なんだ
アンソニーが
紅く染まったんじゃあなく
私の目から血が流れているのね
ああ
そういえば
アンソニーがいるところに
彼を入れてはダメだったんだわ
アンソニーは
ヤキモチヤキの彼氏だものね
アンソニー
ごめんなさい
私が
最後にみたのは
アンソニーが
彼を呑み込んで
綺麗な男に変身していくところだった
アンソニー
美しい花を咲かせたのね‥‥
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