キスの味は毒

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彼は 興奮する私を落ち着かせようと 私に口づけをした 私は 彼の口づけを 恍惚と受けていると 視線を感じ そちらの方をみると アンソニーがそこにいた アンソニーの葉が少しずつ 色好きはじめ 徐々に真っ赤に染まっていった ああ なんてキレイなんだろう と 思っていると 彼が何か私の名前を呼んでいるみたい 何を彼は言っているのかしら 誰に話をしているの? トギレトギレに 聴こえる彼の声 なんだ アンソニーが 紅く染まったんじゃあなく 私の目から血が流れているのね ああ そういえば アンソニーがいるところに 彼を入れてはダメだったんだわ アンソニーは ヤキモチヤキの彼氏だものね アンソニー ごめんなさい 私が 最後にみたのは アンソニーが 彼を呑み込んで 綺麗な男に変身していくところだった アンソニー 美しい花を咲かせたのね‥‥
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