フレデリックのせいじゃない
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「モーツァルトはやだな」 きょろんと大きな
瞳
(
め
)
を潤ませて亜由美が言う。 この上目遣いに勝てる殊勝な男子はいるんだろうか。 自分が死んだらどんな曲をかけてほしいか。 部活でそんな話が出た。 「地獄に行きそうなんだもん」 自ら両肩を
抱
(
いだ
)
き、いかにも怖いと首を竦めるその仕草は、 亜由美だから許される。 高校時代。 男子はみんな亜由美のことが大好きで
女子達
(
わたしたち
)
はみんな、亜由美のことが大嫌いだった。
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