フレデリックのせいじゃない

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 当日。 「ちょっとぉ‥‥‥(ほか)に無かったの?」 声を潜め、眉間にしわを寄せてみんなが私に聞いてくる。 何も答えず、私はただ目を閉じてその曲を聴いていた。 こうして亜由美の葬式は、後々まで語り継がれる酔狂なものとなったのだった。 やり過ぎたかな。 思い出してはちょいと反省したり苦笑いしながら、やがて一年が過ぎた。
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