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っはぁ…ぁ…ぅん…仰向けで腰に枕を当て足を天井に向けながら揺さぶられている…ぅんっ…あぁ…
「っく…たまらないっ…ん…な…いつも…無表情の…いとが…顔歪めて…っ…イクッ…っ」
私の中でドクドクする熱いモノを感じながら、いつも無表情とか失礼なこと言いながらイクなと思う。でも長い夜を一人で過ごすより数時間でも人肌感じてそれで良し。今日はそんな気分だったから良かった。
「あと1週間くらいか?」
「うん…勤務は3日かな」
「そんなシフトだったっけ?」
「うん」
「もう…会えない?」
「うん、お幸せに。橋本マネージャー」
ベッドに座ってリングの光る左手を軽く上げた彼に背を向けホテルの部屋を後にした。彼には来月第一子が誕生するらしい。
そして百貨店勤務最終日の今日のシフトは遅番だったので店長と閉店作業をしている。
「店長、今日フロアの照明落ちませんね?」
通常閉店後は照明がかなり落とされ、薄暗くお客様のいないがらんとした空間で閉店作業をするが今日は営業中と同じままだ。はい、終了と独り言のように言ってから店長が教えてくれた。
「高須組って知ってる?」
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