前書き

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藁をもすがる想いで精神科まで転院し、転院先の先生を神や仏のように崇めていた。 その医師が私にいった言葉は「薬が効かない人だから、薬は減量していく。」そう初診で言っていた。しかし、現実は違っていた。 診察室でなんでも話せると思い、思ったことを話していった。次第に薬は7種類にまで増えていき、薬剤には添付文書(注意書きのようなもの)があるが、その添付文書通り毎週受診すれば増量もしくは、薬剤変更が行われていた。  その後、残念なことにその先生が処方された薬で私は薬のアレルギー(薬疹【正式名】薬剤性過敏症症候群症:別名DIHS)を発症し、39度以上の高熱と手足に赤いぶつぶつ(紅斑)、口の中はただれていた。皮膚科医は、最初コロナを疑い、その後薬疹を念頭に日にち薬だと当初思っていたが、全身に紅斑が出現、いわゆる重症化し、私は緊急入院となり、途中転院も経験し、入院期間は丸1か月となり、治療のために使っていたステロイド薬剤を切るために3か月かかったほどだった。その後自分は別の医師に「私が診てあげるから、すぐ変わりなさい。」といわれ、救っていただき、今がある。と感じている。  話を戻そう、薬疹を発現したメンタルクリニックでは休職中、フリーター、ニート、引きこもりの人がデイケアということでリハビリもクリニックに併設し、そこにも通っていた。残念ながら、後日談になるが、そのデイケアは全く機能していなかった。皆家庭での鬱憤や、バイト先での鬱憤を話しては傷を舐めあっていた。私の実体験を元に、この現状を広く知っていただくこと、また、精神福祉の現状を知っていただきたいと思った。 本当に正しい知識をもち、皆が支えあえる共助の精神に則り、よりよい変化をもたらす原動力や、共助の精神に立ち、同じ境遇で困っている多くの方々を支える原動力になったらと思い、ペンを進めてみることにしたい。
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