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わたしは言葉に責められています
わたしは言葉に責められています、
文章を構築するということは
星の数ほどある言葉の中から
取捨選択するということ
何かをあてはめて繋げても
どうしてわたしを選ばないのと
責められている気がします
わたしはわたしという名前のままでは
何も伝えることができない
自分がいかに取るに足らない存在であるか自覚しているから
わたしは物語を通してしか
わたしの身のうちを届けられない
わたしを架空の人物にあてはめて
わたしの存在を薄めることでしか
自分の思いを伝えられない、
それでも
「あなたの口から聞きたい」と
誰かが言ってくれるほど
わたしに価値が生まれることを
望んでいます
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