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お冷やオシボリを持って来てくれたMISAKIくんに今日のランチを3つ注文して話を続けた。
「三崎君には、まだ、報告出来ていなかったので、報告させて頂きます。
一昨日離婚が成立しまして、旧姓の浅木美緒になりました。つきましては、お世話になった2人にお礼をしたいと思います。夕ご飯をみんなで一緒に食べてもいいし豪華ランチでもいいです。私、明日から来週の日曜日までお休みだけど、家にいて物件探しとかの予定だから、2人に合わせられるよ」
「美緒さん大丈夫? 無理していない?」
三崎君に言われ、カラ元気を見抜かれた様でフーと息を吐いた。気持ちを整えてから返事をした。
「ん、無理しているよ。でも、前に進まないとね」
三崎君には、ボロボロになっているところも見られている。今更取り繕っても仕方がない。
私と健治が離婚したのは、野々宮果歩からの攻撃に怯えた暮らしに疲弊したから、健治が私を自由にしてくれた。
その思いに応えるためにも前に進まないといけない。それに強くならないと。
「んー。急いでいないから先輩の都合でもいいですよ。なんなら新居に招待してくれてもいいし、タコパとかやりたいです」
相変わらず里美の自由な発想に驚きつつ、却下。
「んー。面白そうだけど、まだ、家も決まっていないから、それは次の機会にして今回はどこかでご飯を食べましょう。急だけど明日の土曜日のお昼、2人の空いていたらどうかな?」
「俺は、空いているけど、美緒さん、お休みなのに大丈夫?」
「明日は、午前中で終わる用事しか入れていないから大丈夫!」
「私もいいですよ。明日、待ち合わせをしましょう」
急な話なのに2人とも予定が付きそうで安心した。
「じゃ、2時頃から入れるお店を探しておくね。ガッツリ食べましょう」
「そうだね。美緒さんは食べた方がいいよ」
「そうです。先輩はちゃんと食べないといけません」
「はい、すいません」
ご飯に誘ったのに、振り出しに戻って2人に注意されている(汗)
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