2930人が本棚に入れています
本棚に追加
/409ページ
Side小松里美
バス通りのコンビニを通り過ぎて角を曲がり、住宅街に入った。
美緒先輩のマンションが見えて来た。
「あれ⁉」
「えっ!どうしたんですか?」
「美緒さんがいる。あっ、様子がおかしい。小松さんは危ないから降りないで、このまま待っていて!」
少し離れた路上で、車を端に寄せ三崎先生は、降りて行った。
後ろの席に座っていた私は、前の座席の間をから顔を出し、様子を伺う。
あっ! あの女が居る。
三崎先生は、車から降りないでって言っていたけど、これは降りずにはいられない。
後部座席のドアを開けて車から降りると、辺りを見回し電柱に表示されている地番を見つけて警察に電話を入れた。
電話が終わると直ぐにスマホのムービー撮影に切り替える。
少し距離があるので望遠にした。
すると、美緒先輩に向かって歩く三崎先生。
そして、美緒先輩、黒い服のあの女、その先に誰かいるのが写った。
最初のコメントを投稿しよう!