PROLOGUE

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PROLOGUE

どうして、こんなことになってしまったのだろうか。 私、小宮(こみや)明菜(あきな)は玉砕前提の、一世一代の告白をしたつもりだった。 「しばらくの間、小宮さんの交際相手みたいに振る舞っても良いですか」 「え?」 「小宮さんの誘惑に耐えられなくなったら、抱きます」 「ゆ、うわく」 「できない?」 営業部の頼れるエースこと、八城(やしろ)春海(はるうみ)は——。 「明菜(あきな)ちゃんは、どうやって誘惑してくれんの」 なかなか手ごわい、人のようです。
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