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ゴスロリ全盛期(?) ✽ 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
「供養」と銘打っているだけに、本当に供養したい落書きです……。
こういうテイスト苦手な方、スルーなさって下さいませ💦
アドビス加工で、古き良き少女漫画風にしましたが(なっているのか?)
もとは、スーパー特売のチラシにボールペン(!)で書き殴っていたものです。多分、映画『下妻物語』の深田恭子さんを筆頭に、ゴスロリをみてアドレナリン噴出したのち、息絶えた形跡かと……。
✽ロリータ小説(←ナボコフじゃないですが💦 イラストに寄せて)✽
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 角川文庫
小5以来の親友が勧めてくれた、作家のうちの一人。自分の本棚を見たら、本作を含む角川の〈ノンシリーズ〉を数冊、まだ持っていました。(『GOSICK』シリーズは未読です)
『私の男』で直木賞作家となった桜庭先生は、少女を扱う作品が多く、中でもこの作品は、救いようもなく気高い美少女を扱っています。
主人公・七竈はその美貌から周囲の大人たちを振り回していきます。なお、七竈の父親は誰か分かりません。母親がほぼ同時期に、行きずりの七人の男たちと寝たからです。
母と娘の話であり、美が消費されていく様を、雪国・旭川を舞台に描かれます。
『私の男』も北海道が舞台ですが、読んでいるこちらが寒くなります。どんなに毛布にくるまっても、温かいものを口にしても、敵わない底冷えをひたひたと感じます。
プロット展開や場景(情景でもいいですが)だけでなく、その本を閉じるまで、その小説が孕む温度が伝わってくる。
独特な体言止めや、擬音語を使われるので、その効果もありそうです。
感受性がむき出しの十代にお勧めです。
久しぶりに再読しようかな。
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