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はかなく美しき、泉鏡花体験 ✽ 『外科室・海城発電』
今日の妄コン発表に大興奮!
「暗闇の中で」作品をせっせと準備中(?)、未苑です。
痛みは薬が効いております、中毒にならないようにしないと(中毒はエブで十分w)。
今月中にこちらを。色がキツ過ぎたかも……。和装女性を出先で見かけると、つい目で追ってしまいます。
ちなみに元絵は20年前、線入れが10年前。色加工がつい最近w 放置し過ぎです。
✽小説における和装婦人(イラストはあくまでイメージです)✽
『外科室・海城発電』 泉鏡花 岩波文庫
乙女心に泉鏡花。いつ出そうか悩んで、早いうちに。
やたら読んでいた時期がありまして、雑司ヶ谷霊園にお墓参りや、神楽坂の旧居跡を訪れました。(とは言え、雑司ヶ谷霊園は、夏目漱石と竹久夢二も目的でしたが)
『高野聖』『夜叉ヶ池』等、代表作は物の怪の出没率(?)が高いイメージです。長編や戯曲も好きですが、切れ味の良さと、西洋医学黎明期の日本を感じさせる短編・『外科室』が、くっきりと印象に残っています。
手術室で外科医師を前に、麻酔を打たせようとしない患者の貴婦人。聞けば、麻酔を打つと「譫言をいふと申すから、それが恐くつてなりません(※本文引用)」と。
実はこの男性医師と貴婦人、かつて小石川庭園で出会っていたゆえの暴挙です。手術室の会話のやりとりに、はっとさせられた初読が懐かしいです。
五月の小石川庭園が舞台として出てきます。今の時期にぜひ――、はっ! しまった、舞台通りに躑躅の花を描けばよかったです💦
ところで、泉鏡花といえばマザコ……失礼しました、母・鈴の愛惜が作中に見受けらると有名です。
昔、自分の意志で見ていたテレビ番組のうちに、『知ってるつもり?!』(日本テレビ系列 1989〜2000年放映)という、人物ドキュメンタリ―がありました。これで、泉鏡花の人となりを知りました。
結構渋い作家も取り上げていたので、民放ですが重宝していたので、終了時は残念でした……。
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