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エブリスタ読書会*『必読書150』②
こんにちは、未苑です。今回もエブリスタ読書会第4弾をお送りします!
イラスト今回もリメイク。そろそろストック尽きてきました……💦
*
2部構成の後半、こちらは編者が「これを読まないとサル」(苦笑)だと選んだ150選紹介ページです。
ふむふむ、どんなものかしらと開いてビックリ! 初っ端からプラトン 『饗宴』、アリストテレス『詩学』、アウグスティヌス 『告白』……と、私ってば世界史便覧と間違えた? と見返しました(苦笑)
150冊中、自分の既読を数えたら31冊。やっぱり少ない💦
特に、キリスト教学や心理学、哲学は大学授業教材(入門書類)で触れた程度……ちゃんと読んだことあるのは岸見一郎先生訳のアドラー著書ぐらい。
あ! あと、現代文か小論文用に一部抜粋された入試問題を、受験生と頭抱えながら一緒に読んでいました(笑)
真面目な話すると、人文社会系リスト38番目『オリエンタリズム』エドワード・サイード著は卒論でした……。
「君の研究、何がしたいのかよく分からない」と教授陣に迫られた悪夢が蘇る〜♪♪(もはや笑うしか)
そんなこんなで、倫理と世界史と国語の資料集でしかお目にかかってこなかった名著から、初めましてのものまで。
編者によって偏りのある(いい意味で)紹介文を150読、今年必ず読もうと思ったのは以下のものです♪
(※ジャンルごと1〜2作チョイス)
*人文社会系
『グーテンベルグの銀河系』 マクルーハン著 みすず書房
こちらはメディア論。グーテンベルク印刷技術によって初めて国民規模的な「読書界」が生まれた、と紹介されています。つまり、「国民」の概念は印刷技術から生まれたと。
写本技術では成し得られなかった社会の変化が興味深いです! 将来、SNSの普及も同じように語られるのか気になるところ……。しかしこの本、調べたら8000円!(卒倒)
*海外文学
『魔の山』 トーマス・マン
『ヴェニスに死す』『トニオ・クレーゲル』ほか中編小説は面白くて読んでいるマン、実は『魔の山』は挑戦出来ていませんでした……。
惹かれたのは、小説家・奥泉光先生の紹介文、
“二○歳の頃読んだら、ちっとも面白くなかった。それが、三○歳になって読んだらもう面白くって面白くって”
十年間になにがあったの、奥泉先生(笑) いや正直な話、経験による成熟が読書を変えるのは確かかと。ちなみに私は三十代まではろくに恋愛小説が読めなかったのに、ある日を境に貪るように……(何があった・笑)
文学技術だと、“小説的「時間」の扱い方は世界水準”の箇所が気になります……!
『百年の孤独』 ガルシア=マルケス
タイトルがやたら有名なイメージ。マンよ同じく中編や短編集は読んでいるのに、こちらも(以下略)
ジャングルに囲まれた架空の町が開拓され、一族支配されるまでの大河ドラマ。登場人物の多さは他の追随を許さないとかで、頭の整理がついていけるか不安ですが💦
*日本文学
リストの前半、新潮文庫の「ナツイチ」目録みたいで安心します(ちなみに既読数もここで一気に巻き返しました・笑)
野坂昭如先生が『火垂るの墓』じゃなく、『エロ事師たち』なのもなかなかに(笑) 昭和作品のほうが未読が多いのでそちらにしようかなと。
『神聖喜劇』大西巨人著
三浦しをん先生がエッセイで「大橋巨泉ってば小説も書いていたのかよ」と誤解して手に取った作品、タイトルだけ知っていました(笑)
太平洋戦争で上官に楯突く主人公が、超人的記憶力で軍事組織に挑んでいくストーリーとのこと。全体主義における個人主義、濃そうなキャラクター! え、全5巻だ、と……?(長編苦手なやつ💦)
✻
他にもたくさん読みたいものばかり!
ラシュディ著の 『真夜中の子どもたち』は、インド独立日の真夜中に生まれた子供・サリームが、古い物語と魔法が絡み合い祖国と向き合うストーリー。インド歴史も複雑なので気になります。
日本戦後文学だと、過激赤軍派の家族が追いやられた事実を描いた円地文子著 『食卓のない家』も知らなかったです!
小説分野は、島田雅彦先生や奥泉先生の解説がとにかく魅力的でした。「この作品のこの描写がいい」等、創作のヒントになります♪
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