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TM=タイムマシン、の略ですから ✽『タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)』
新作連載始めました(冷やし中華的なイントネーションで)、未苑です。
ぶっちゃけますと、新作投稿キャンペーンに出したくて1万字間に合わせました(←Amazonギフトカードで本を買いたい。俗物ですみません・苦笑) 春頃に書き溜めていたもので公開タイミングを失った&推敲しそびれていたものです。
相変わらず執筆の壁が立ち塞がってますが💦 ゆっくり更新します〜。
📖魔女狩りだのセイラムだの、趣味全開です(笑)→https://estar.jp/novels/26014043
イラスト切れです💦 今回紹介の小説に馴染み深い(?)ラボらしき所にいる某3人組……まんまですみません!! TMはタイムマシンの略ですから!(笑)
*読書の秋に、ゆるりと短編小説なそを*
『タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)』 広瀬正 集英社文庫
秋と言えば読書が捗る季節。涼しくて脳が文字を食べるように本を読むのにうってつけ、さ、長編でも……と、言いたいところですが。
今年の秋はとにかく暑い!!(涙) もう全然捗りません💦 京極夏彦先生の17年ぶり新作煉瓦本が牛歩になっているので(苦笑)、今回は読みやすい短編を引っ張ってきました。
日本のSF短編の名手、広瀬正全集です。
SFショートショートと言えば『ボッコちゃん』で有名な星新一が有名ですが、個人的には中学生の頃からこちらに馴染んでいます。実はアニメ脚本家かつ、ジャズ・サックス奏者でもある多才な作家!
こちらは題名そのまま〈タイムマシン〉ものだらけ。ウィットな笑いに富みつつも、宇宙ひもだのワームホールだの理論的にストーリー展開するのが面白いです。ウェルズ引用は勿論、ご本人のSF愛炸裂した短編ばかりです!
個人的なおすすめはこちら。
ネタバレのため言えないですが、紙面上で多元宇宙を表現した時間パラドクスの「ザ・タイムマシン」。
平賀源内は実はタイムトラベラーだった?! 昭和の神保町の風景との対比が面白い「異聞風来山人」。
時の流れは一種類じゃない「化石の街」は、なにげに叙述の面白さが光ります。それと、ロボット密売所のスナックを描く「あるスキャンダル」は筒井康隆先生好きにも通じるかも?
47歳で急逝された広瀬先生。
SF作家仲間が偲んだ葬儀では、棺に「タイム・マシン搭乗者」と書かれていたというエピソードが泣けます(涙)
作者の「好き」が詰まった作品ばかりですが、その「好き」は読む側まで幸せにしてくれます。
「好き」が凝縮された短編集こそ、色んな世界を旅するタイムマシンかも……♪
*ペコメへのお返事は次項へ→
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