Get Wild(ゲワイ)の生みの親 ① ✽『TMN Nights of The Knife 1984-1994』『SIMPLE DREAMS』

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Get Wild(ゲワイ)の生みの親 ① ✽『TMN Nights of The Knife 1984-1994』『SIMPLE DREAMS』

思春期に好きになった音楽は結局、一生好きだと思う(※ただの持論)未苑です。 先週の文学フリマ東京はどうやら盛り上がったご様子、めちゃくちゃ行きたかったのですが……その日、私は某3人組の40周年ライブに行っておりました(←相変わらず・笑) 楽曲がかかると、その曲に出会った当時の心に戻るから不思議。私なら、永遠の14歳です(←厚かましい) 音楽はタイムマシン♪ 皆様にも、自分の鉄板音楽はありますか? 良かったらペコメで教えて下さい♪ e3079519-6155-4efb-a59d-840233bec787  ✽「Get Wild」から学ぶ“クール”な詞のつくり方✽ 「Before Christ Five Songs」 『TMN Nights of The Knife 1984-1994』収録  小室みつ子 ソニーマガジンズ出版/ 『SIMPLE DREAMS』 小室みつ子 扶桑社 某3人組とぼかしておりますが、もうバレバレですよね(笑) 「シティーハンター」ドラマ化で再々ブレイク中の「Get Wild」でお馴染み、TM NETWORK《ディーエムネットワーク》こそ、私の永遠の推しです。 血肉から骨の髄までTM楽曲が流れている私にとって、欠かせないのが作詞家・小室(こむろ)みつ子さん。 〈4人目のメンバー〉とはFANKS(※TMファンを指す総称)の共通認識で、「Get Wild」も作詞を担当され、多感な10代の私が、邦楽の詞で一番最初に影響(後述の理由で)を受けた方でもあります。 ……ということで、今回はがっつり自己満足回でお送りします!! 長文御免、興味のない方はご無理なさらずにm(_ _)m 苗字がから勘違いされがちですが、TMメンバーの小室哲哉(こむろてつや)さんとは親族ではなく、婚姻関係もありません。偶然同じ苗字で、作詞家として紹介されたとのこと。 1984年発表のTMデビューアルバム「RAINBOW RAINBOW」制作時より関わっているみつ子さんがこれまで提供してきた作詞は300曲以上と多数、かつ、元集英社・コバルト文庫作家でもあります。 今回紹介の2冊では、御本人お気に入りの提供詞エピソードが綴られているのですが、 「曲先(きょくせん)(※1)の作詞ってこうやって膨らませるんだ……」 と、音楽への言葉の選び方のおもしろさを知りました。 英単語ならば音節ひとつが1音符に入るのに対して、日本語は母音でそれぞれ1音符使う(※2)ため、リズムやメロディーを崩さぬように語句を選ぶ。 また、リフでは  “relation” “direcrion”  “affection”  というように韻を踏むのが洋楽の基本。 今でこそ、簡単にネットで音韻検索できますが、1990年代当時にはそんなものはないためお勧めの『英語逆引き辞典』も紹介してくれています。 おかげで14歳の私は、英単語の接尾辞(せつびじ)を覚えられるようになりました、ありがたや〜♡ 📖英単語暗記方法については、拙作・受験予備校おしごと小説の『チューター!』で活用しております。↓ちゃっかり宣伝(笑※3)  https://estar.jp/novels/25717860 詞のストーリーの作り方についても具体的に紹介されています。 例えば「Get Wild」の場合。 アニメ「シティーハンター」ED直前に流れ、ストーリーの余韻になる歌としてオーダーされたそうです。 そこで、主人公・冴羽獠が活躍する都心の夜中〜明け方を舞台に、そこで群れる若者達の気持ちにフォーカスをあてていく。  “収まりのつかないもやもやとして気持ちを、どこにぶつけていいのか分からない”  “夜空に向かって悪態をつきたくなるような夜” (本文引用) そこから〈孤独=傷〉と連想し、「それは自分だけでなく誰にも抱える痛みなのでは」となり、Bメロの歌詞に。  “It's your pain or my pain or somebody's pain” 一人語りとは違う、俯瞰的というか奥行きのある詞だと思います。 正直に告白すると、私は「Get Wild」に共感したことが殆どありません(すみません💦) リアルタイムは小学校低学年(年齢がバレる・笑)で知らなかったのもありますし、ハマった当時・14歳の私が周囲に懐疑的で、〈自分に酔えない〉性格……要は、可愛くない子供でした。 そんな時に、洋楽の水準を意識したTMのサウンド、メロディに出会って衝撃を受け、同時に、みつ子さんの〈視点の置き方〉に冷静さ、聡明さを感じて、憧れるようになりました。 うーん、典型的な中二な過去です(苦笑) ✽愛が強すぎて長くなるため、次回に続きます!! ※1 楽曲制作では〈曲先〉と〈詞先〉で分かれると言われますね。前者ならメロディの求める音韻、後者なら言葉の求めるメロディに合わせるわけなので、神マッチングの楽曲に出会うと崇めたくなります……。私は〈よちよち歩き〉のピアノしか弾けないので、「作曲ってなあに? それって美味しいの?」です(笑) ※2 “日本語は母音でそれぞれ1音符使う” 現在のポップス(2024年時点)ではもはや関係なさそうですね。1音に2〜3文字入れている楽曲も当たり前、YOASOBIさん「アイドル」とか。J-POPにラップが普通に使われるようになった影響も大きそう? 私だったら何度舌噛んでいることか(笑) ※3 図々しさに輪をかけて宣伝しますと、現在『チューター!』を外部コンテストに応募しております。いつでも受験生を応援、心は万年チューターからの応援(エール)です🌸  📖https://estar.jp/novels/25717860
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