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創作は、既存作リスペクトあってこそ ✽ 『SIMPLE DREAMS』『TMN Nights of The Knife 1984-1994』
前回のペコメお返し投稿、好意的なご反応にほっとしております。皆様お優しい……ありがとうございます✨✨m(_ _)m
今更ですが、これってアウトですかね……いや、 全く似ていないか(笑)
果たして読む方がいるのか不安ですが、ひき続き、自己満足回にて失礼します💦m(__)m
✽既存作リスペクトから作品を生む✽
『SIMPLE DREAMS』小室みつ子 扶桑社/
『TMN Nights of The Knife 1984-1994』 小室みつ子 ソニーマガジンズ出版
私の永遠の推し・TM Networkの専属作詞家である小室みつ子さんが自作を語る著作より、14歳当時の私が影響を受けたことの2つめがこちら。
・名作(古典)をもじる
・固有名詞による比喩表現
たとえば、木根尚登さん作曲の『Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)』。
……字面でお気付きかと思いますが、The Beatlesの「The Fool on the Hill」のもじりですね♪
周囲が「あいつは馬鹿だ」と揶揄され、群衆に理解されない賢人、夢追い人を指します。
元ネタを踏襲しながら、〈俯瞰でものを見ている〉意味から「Planet」に変えた本歌取りみたいな手法。
8分の6拍子ではじまるスローバラードですが、そもそも小室哲哉さんが
‘’ビートルズのアルバムの構成、曲の流れ、サウンド面からの影響が反映されている‘’
と公言していて、ロック少年達だった彼等の素直な憧憬、尊敬が感じられます。
そもそも創作って、先人の作品に出会った瞬間の衝撃を真空パックにしたもの。
真似ないと学べないと私は勝手に思っています(賛否両論あると思いますが) 有名作だからもじるのではなく、生み出す中で無意識に継承している……という粋を学んだものです。
歌詞も熱く訴えるのではなく、常温な楽曲に載せるため、過去の歴史を振り返り
“飛行機も映画も電話もすべて、かつて誰かが夢見ていた(揶揄された)ものの実現”
と、導入部(Aメロ)では感情を添えずに淡々と事実だけの羅列が続きます。
※意外かも知れませんが(?)、これをもっと皮肉った作品がTMソングに多いです。
あと、TM有名曲の1つ「Self Control」。
〈自己抑制/解放〉を意味するタイトルですが、歌詞の中に
‘走り抜けた ボニー&クライド‘’
と『俺達に明日は無い』でお馴染みの、伝説のカップル強盗を固有名詞で出しています。
……これ、14歳の私には画期的で!!
ネットの無い時代に中坊の私は知らないわけですよ。で、映画好きな大人に教えて貰った思春期の私は、そこからミッドセンチュリーニューシネマ沼に一直線(笑)
スピノザ研究で有名な東大教授/哲学者・國分功一郎 先生も同じことを仰っていたのですが(※自慢ではないです・笑)、Jポップにハイカルチャーなものを自然に編み込むことで、リスナーの関心領域を広げてくれました。
何より、ボニー&クライドの行為(=銀行強盗)を抽象化して形容詞にしてしまう……という手法にノックダウン♡
いつか私も固有名詞でやってみたい!! (←ハードル高すぎ💦)
創作の源は、かつて夢中にさせられた創作物
言わずもがな、小説もですね。
*自己満足回にも関わらずペコメありがとうございますm(_ _)m 追ってお返事いたします♡♡♡
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