本格推理と、そしてやっぱり人の心(動機)と *『スウェーデン館の謎』

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本格推理と、そしてやっぱり人の心(動機)と *『スウェーデン館の謎』

※発熱のため、次回更新は次週7/8(土)となります。申し訳ありません💦m(_ _)m 記:6/30(日) 梅雨入りしましたね、未苑です。 じめじめで気が滅入る&気象病がきついので、心身無理せずに、ゆっくりお家タイムを楽しんでいきたいです、 閑話休題。前回、お世話になっております22世紀アート株式会社の向田社長をご紹介した際、デフォルメした似顔絵を載せました。 「お怒りになって出版取り下げられたらどうしよう……💦」とチキンになっていたのですが、何と、御本人許可いただきました!! さすがご寛容な向田社長✨ これぐらい器の大きい方がリーダーになるのだなぁ、としみじみ。似顔絵、ペコメ゙でご反応してくれた未季さん、みな子ちゃん、つぶあんさん、ありがとうございます♪ 0b5a8fc3-c3f8-48dc-9944-31e622b70122  *推理トリックが冴えながら、心の動きに震える*   『スウェーデン館の謎』 有栖川 有栖 講談社文庫 思いっきり季節真逆な作品ですみません💦 実はこちら、出版予定(※)の拙作の準備中、制作スタッフ・赤嶺(あかみね)さんにご紹介いただいたmのです。前回から22世紀アート様つながりということで♪ 敏腕な仕事ぶりにとても信頼できる赤嶺さんは(当然といえば当然ですが)とても読書家でいらしゃって、 「(愚作を読んだ所感から)未苑さんはこの作品お好きかも?」 と、私にぴったりの作品を紹介してくださったのです。何と有難い! 読書好きな方のレコメンは嬉しいものですね♡ 雪深い冬の福島県裏磐梯(うらばんだい)、次回作の取材としてペンションに逗留する作家の有栖川有栖(ありすがわありす)。 そのペンションの隣にある、児童作家・乙川(おつかわ)リュウとその妻でスウェーデン人のヴェロニカが住んでいるログハウス・通称〈スウェーデン館〉に招待されます。 乙川夫婦はかつて湖畔で幼い息子を亡くしていました。今はヴェロニカの両親、そして乙川のいとこで無職の悠介(ゆうすけ)と同居しているとのこと。 その晩、乙川の仕事仲間・淑美(よしみ)とその妹・輝美(てるみ)、〈スウェーデン館〉の建築家・等々力(とどろき)が遊びに来て、有栖を含めて飲み会となり、楽しい一晩を過ごします。 ところが翌朝、ゲストルームの離れで淑美(よしみ)死んでいるのを、舘の持ち主・乙川が発見。 有栖はそこで、スウェーデン館と離れとの雪道には〈犯人〉の足跡が足りないことに気づきます。 悠介と輝美の怪しい関係、乙川と淑美の過去、そしてヴェロニカ父母の不自然な行動……これは、かつて亡くなった息子の幽霊が関係するのか?  有栖は知人の臨床犯罪学者・火村(ひむら)を呼び、解決にあたることに……。 おおー、これぞトリック!!  叙述トリックや新本格系じゃない、物理的な仕掛けものを久しぶりに読みました(←読書不足がバレバレ) エラリー・クイーンとかクリスティー、コナンを彷彿させられます。小学生の頃、ポプラ社とかあかね書房の児童用ミステリーを読んでいたなぁ、と不思議と童心に帰りました。 その一方で、犯人の動機や葛藤にはこの歳になったからこそグッとくるものがあり……。 ただでさえ経験不足の私が幼かった時分、謎解き作品の犯人の動機には〈理解〉こそ出来ても〈共感〉出来ないことだらけでした。まだ失敗の少ない頃、痛い目に遭って学習して、その人の〈性格〉が出来上がっていくのですから、当然といえば当然ですよね。 「許されない」と理性が訴えても、それをはねのけてしまうのが人の〈情け〉。 被害者・淑美の言い分、然り。  人の心は矛盾だらけ。 理不尽な想いが謎をつくり、それが解かれた時に心も救われる。 恥ずかしながら有栖川先生作品をほぼ読んでこなかった私ですが、とても良い機会に恵まれました! やはり持つべきものは読書好きの方とのご縁♪ なお上記は〈作家アリスシリーズ〉かつ、〈国名シリーズ〉作品。これから少しずつ制覇していく予定です♪ 📖今回紹介の本はこちら→https://amzn.asia/d/0i34dbL0 ※「そろそろリリースします」発言ばかりでホラ吹きみたくなっておりますが💦 近々(⁉)こちらでご報告出来るかと……。お待ち下さいませm(_ _)m *いつもスター、ペスタ&ペコメ゙ありがとうございます♡ お返事はペコメ゙欄いたしました。 頭痛は少しずつ落ち着いてきたかと……お見舞いメッセに救われています、ありがとうございます✨(;_;)
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